目的地までの案内の違いと結論
目的地付近に近づいて両者の大きな差となったのが、目的地までのアプローチ。「Yahoo!カーナビ」が施設の入口付近に案内したのに対し、「Googleマップ」は入口の反対側で案内を終了してしまうことが多いのだ。これで誘導されると目的地付近でさまようことは必至。周辺に一方通行があった場合には、それこそ目的地へなかなかたどり着けないという状況に陥ってしまいかねない。どうしてこんな差がついてしまったのか。
実は地図データの重要なアイテムとして入口情報がある。おそらくGoogleマップはこれを反映できていないのではないかと思われる。Googleマップもゼンリン製地図データを使っていた今年3月以前は問題なく入口まで案内し、不便さを感じることはなかった。それが独自の地図データに切り替わった3月下旬以降、このような事例が生まれ始めたのだ。ちなみにYahoo!カーナビはゼンリンの地図データを使った住友電工製を採用している。
検証してみるとカーナビとしての使いやすさでは「Yahoo!カーナビ」に軍配あり。機能をカーナビに特化していることもあって、ルートガイドの中のわかりやすさは大きく勝る。音声案内もきめ細かく、画面を見なくても進路を選択することができるほどだ。
その点、「Googleマップ」は音声案内の充実度で見劣りし、案内中は画面を頻繁に確認する必要がある。賢い使い方としては、目的地までの交通機関をクルマ以外に徒歩や公共機関を利用した場合を比較して自分に合った方法を選ぶことにある。 さらに目的地がレストランだったりすれば、その口コミやイベント情報なども合わせてチェックできてしまう。この辺りはGoogleならではの情報量がしっかり反映されていると言っていいだろう。それぞれの得意不得意を把握した上で賢く活用することをオススメする。