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財布や地球に優しくなる! 燃費アップに繋がるクルマのメンテナンス&走り方

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)

エコ? ケチ? 些細なことで生まれる節約術

 2019年度は5月をピークに下降しているとはいえ、依然としてガソリン代の負担は重くのしかかっている。そこで少しの工夫やテクニックで実現できる、チリも積もれば山となる的な燃費アップ術をいくつか紹介しよう。

 愛車でのドライブや旅行はカーライフに欠かせない。しかしクルマは走らせれば走らせるほど、出費してしまうのもまた現実なのだ。なかでも目に見えやすいのは自動車を走らせるうえで欠かせないガソリン代。燃費の良し悪しがクルマ選びの基準になっている人も多く、消費税率10%に上がるのは目前ともあって以前にも増して燃費を気にする人は多いはず。というワケでお金をかけずに実践できる、燃費向上のアイディアを挙げていきたい。

 まずは基本中の基本である軽量化。といってもレーシングカーのように内装を トコトン取り外すって意味ではなく、不要な荷物を降ろすだけでいい。一説では10kg軽量化して50km走行すると、節約できるガソリンの量は15ccといわれている。10kgといえばゴルフバッグ1個ぶんなので、積みっぱなしの人は降ろしていくのが賢明。塵も積もれば山となる、である。

 また、車両でいえばタイヤの空気圧やエンジンオイルも。タイヤの空気は少しずつ抜けており、低くなるとタイヤが潰れて転がり抵抗が増え、結果として燃費の悪化に繋がってしまう。エンジンオイルも汚れると燃焼効率が落ち、ガソリンを余分に消費することになる。さらにエアクリーナーやプラグの汚れや劣化も同様。燃費に限らず安全に関わる部分でもあるため、定期的な点検とメンテナンスを忘れずに。

 続いてはテクニック編。もっとも重要なのはアクセルワークで、スタート時は急発進を避けスムーズに加速すること、ムダな加減速をせず一定のスピードで走ること、このふたつを意識するだけでも燃費はだいぶ差が出る。

 そして、加減速を繰り返すシチュエーションで、誰もがすぐ思い浮かべるのは渋滞だろう。低いギヤで少しだけ加速したらすぐストップ、そしてアイドリングの時間も長いと燃費にとってはいいことナシ。つまり出かける際に走行ルートや時間帯まで考慮すれば、燃費向上にひと役買うワケだ。

 さらに温暖化で以前より使用頻度が多くなったエアコンは、エンジンでコンプレッサーを駆動させる仕組みなので、当然ながら使う時間の長さや強さに応じてガソリンを消費する。エアコンで燃費は1割ほど悪化するともいわれるが、同乗者を不快にさせたり熱中症になっては本末転倒なので、使わないのではなく適切な温度設定を心がけて欲しい。

 これらは単体だけじゃ極端な効果を得られないかもしれないが、組み合わせたり毎日の運転で実践することにより、着実にガソリン代の出費は減っていくに違いない。もう一度言う『チリも積もれば山となる』だ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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