「黒の国産SUV」が無難な路線か
車買取・中古車購入の情報メディア「パンダ店長が教える 車買取・中古車購入バイブル」(運営・合同会社ラビッツ）が、じつに面白いアンケート調査の結果を公表。内容は全国の女性295名に「男性の車に関するアンケート」を実施。時代とともに価値観は変わるのでしょうか。クルマ好きには少しキツイ内容かもしれませんので心して…。
今回のアンケ―ト調査により、わかったのは「女性の社会進出が進んできたと言われている現在、男性の車にどのように思っているのか」「男性は車を趣味やカッコよさで重視する人が多い一方で、女性はどう思っているのか」についてです。なお、アンケートに回答した女性は「20〜49歳」が93.9%なので、リアルな女性目線ということで間違いないでしょう。
過激な改造車と芳香剤に要注意
はじめに「男性に乗って欲しい車は？」という質問に対して「国産車」と答えた人が約9割。バブル崩壊から30年近く。平成生まれがストリートを闊歩する中、バブルが終わってしまってから生まれた、回答者の多くは手堅く、壊れにくい国産車をプッシュするという感じです。
なのに、今ではオッサンばかりになってしまったクルマ好きらしきユーザーを街で見かけると、今だに「高級車=モテる」の図式があるような傾向があります。
次に「男性に乗って欲しい車のタイプは？」という質問に対して「SUV」がトップ。続いて「ミニバン・ワンボックス」となり、全体の7割弱が推しています。軽自動車はもちろんのこと、スポーツカーや上級セダンが全盛だった時代も終焉を迎え、ミニバンやSUVが人気になっているのは、なんとなくわかりますが、それでもこんなにハッキリと数字現れるとは少し残念です。
続いて「乗って欲しいクルマの色は？」 について、「黒」が140人と半数を独占。次いで「白」が65人、「シルバー」が43人という結果でした。車のタイプしかり、色についても無難なカラーを好む傾向です。
その昔「緑の中を〜走り抜けていく〜真っ赤なポルシェ〜♪」なんていう憧れを抱いた時代もありましたが、そんな風景をお見かけすることもすっかりなくなった昨今なのがよくわかります。
そして、「嫌だと思う車はどれですか？」との回答はカスタム好きにとってはツラい内容。「改造車」と回答した人が140人と約5割ともっとも多く、次いで「芳香剤がキツイ」が68人という結果。改造車が嫌がられる理由としては車高が低すぎることでの乗降が辛いことや、クルマのために服を考える必要があること。マフラー音で、周りの視線が気になるなど現実的な理由をあげています。
芳香剤は、いくら自分が好みの匂いでもキツイと敬遠されるようです。車内に芳香剤を２個も３個も置いている人はぜひ見直しを。
愛煙家にとっては厳しい結果に
「車内でたばこを吸われるのは？」に対する気になる結果は「なし（嫌）」の回答が74%と圧倒的。狭い空間ですし、服に匂いもつきますし、たばこを吸わない女性にとっては当然なのかもしれません。世間一般的に禁煙エリアが広がっていっていることですし、灰皿やシガーソケットがオプションの新車も多いことから、これからは車内も禁煙という感じです。愛煙家にとってはホント辛いものですね。
その他の気になる回答として、
「見栄を張って身の丈にあっていないクルマに乗るのはカッコ悪い」
「安全運転と清潔感は絶対」
「こだわりすぎず何事もほどほどな車が安心感がある」
「音楽の爆音、改造によるエンジン音など周りに迷惑がかかる車は恥ずかしくて乗りたくない」
「車がかっこよくても、運転したら人が変わる、暴言を吐く、スピードを出す、は人としてはカッコよくない」
「あおり運転が増えているので高級車や目立つクルマは避けたい。ターゲットにされそうで恐怖を感じる」「車は、性格や生活環境が分かるので、恋愛対象・結婚相手としての判断材料のひとつになる」
などなどクルマ好きには身につまされる回答例の数々。アンケートの結果からわかるのは、モテたいなら極度な改造やチューニングは避けて、見た目スマートな仕様のクルマに乗るべきというのが、今回の調査で分かりました。
またどれだけ高級でかっこいい車でも運転技術がなかったり、収入に見合っていないとダメ。現実を重視する女性目線には禁止行為なのでしょう。
あおり運転の影響もあってか、「安心感」という面でシンプルさも求められています。見た目ではなく、乗り心地、清潔感を重要視して、これからのクルマライフを構築する方がいいのかもしれません。
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