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愛車を末長く乗るためのメンテナンス「走行距離10万km」で交換すべきパーツ5選

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

 

●ショックアブソーバ

 路面の凸凹からくる衝撃をスプリングで吸収し、この上下動を抑えて車体を安定させるショックアブソーバ。ヘタったからといって、走れなくなるわけではないが、確実に乗り心地は劣化する。このショックアブソーバの場合、新品に交換すると乗り味はよくなり、特に過走行車はこんなにヘタっていたのかと驚くほど。

 ちなみにショックアブソーバが本来の性能を発揮できるのは、5万kmまでとも言われている。ハンドルが取られやすい、走りが不安定、タイヤが偏摩耗する、という症状があるならば疑ってみたい。一般的な国産車の場合、部品代は5000〜15000円(1本)、工賃は2万〜5万円が相場だ。

 

●ブッシュ類

 小さいパーツだが、クルマの足回りを構成する重要な部品。人間に例えるなら、関節部分にある軟骨のようなもので、可動をスムーズにして、動きを滑らかにする効果を持つ。さらに作動時の衝撃を和らげるといった重要な役割がある。

 10万kmも走ると変形したり、ヒビが入ったするだけでなく、つぶれて飛び出すことも。パーツ自体は安いものだが、アームに打ち込まれたものをプレスで打ち換えないと交換できなかったりするので、工賃がかさむのが難点。なので、絶対とは言えないが、交換がベターなパーツだ。

 

●油脂類

 エンジンオイルはマメに交換していても、そのほかのオイルやフルードといった油脂類はおろそかになりがち。ATやMTのミッションだけでなく、デファレンシャルギア(デフ)、4WDならばトランスファーのオイルを交換すると、さらに先の10万kmに向けて安心感は増す。

 そのほか、走行10万km近くになるとオイル漏れやにじみが発生したり、ブレーキペダルの踏み心地がスポンジーになってくることもある。各部のオイルシール類の交換やオーバーホールも、点検したうえで行なうと、安心感はさらに増す。10万kmでの初期化をテーマにして、プロに点検と必要に応じての修理、交換をお願いしてみるのもいいだろう。

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