ライフラインを確保した避難場所に
関東エリアに大きな爪あとを残した台風15号。そして、また季節外れな台風19号が3連休に日本列島を襲うと言われており、その勢力や被害の大きさは台風15号と同等なものになる恐れがあると報道されてます(10月8日現在)。
さて、前回の台風15号の影響で、千葉県では最大64万戸が停電。台風通過後も長期間におよぶ停電や断水が続き、甚大な被害をもたらしました。地震、豪雨などの自然災害が相次ぎ「災害列島」となっている日本ですが、悲しいことに今年は”台風”という形で、また起こってしまいました。
度重なる災害で、大きな犠牲を払いながらも、その都度、学習して、対応・対策を講じてきたはずが、今回も大きなダメージを受け、改めて、都市機能やライフラインの脆弱ぶりを露呈。どんなに人類の文化・科学が発達しても、自然の前では無力だという事を思い知らされました。
地震や津波の様に、慣れ親しんだ住居が跡形もなくなり、多くの方が亡くなった災害とはまた違う、今回の台風のケース。その暴風雨による被害はありましたが、大停電によって街は死んだ様に暗くなり、スマホでさえ満足に使えないという状況のなか、電気のありがたみを痛感した方は多かったのではないでしょうか。
「オール電化」が進んだ現代文明が、その電気を断たれると、一挙に原始時代に戻ってしまうという事実。停電一発で、ごく当たり前の生活すら出来なくなるという、語弊のある表現ですが、ある意味、新種の災害ともいえます。と言っても嘆いてばかりはいられません。台風もその対策に加え、インフラ破壊から、日常生活を守る手段を考えなければならないでしょう。
サバイバル術をキャンプで学ぶ
例えば、ごく当たり前と思っている、電気・水・ガスが、遮断されることへの対策。見方を変えるとブームになっているキャンプは、電気・水・ガスが通っていない場所で行なうもの。このような非現実的を味わうという意味でも人気を呼んでいますが、これからはいざという時は、自分と家族を守り、生き抜いていくための訓練を楽しみながらできると考えるのも手です。
SNSでは、今回の台風で、発電機の購入を検討する声も出ていました。また、これまでも「防災シェルター」にもなるキャンピングカーという記事も書きましたが、改めて真剣に考えてみるのもいいでしょう。キャンピングカーさえ被災しなれば、水・食料の備蓄、エコノミークラス症候群対策にもなる身体を伸ばして寝られるベッド、被災のたびに問題となるトイレ対策も安心。そしてなによりも、今回、最大のアキレス腱となった電気も、キャンピングカーなら、居住区用のサブバッテリーによる明るい照明、スマホの充電、TVや調理が可能になります。
さらに発電機を使えば、エアコンも作動可能に。熱中症や寒さ対策になる快適な生活が送れるほか、ライフラインやプライベートな空間の確保、避難所生活でネックとなっているペットの問題など、災害時で大きな活躍をみせてくれるでしょう。