ホンダF1復帰から2年後にトヨタも参戦
2000年にはホンダがF1GPにカムバックしてきました。90年代にはシャシーの習作も進めていたホンダでしたが、先ずはエンジン・コンストラクターとしてのF1GP復帰となりました。
エンジンの供給先はBARで、01年から2年間はジョーダンにもエンジン供給を行っていました。タバコ広告が全面的に禁止となることが決まると、BARの活動資金を支えてきたブリティッシュ・アメリカン・タバコが撤退を決断。これを受けてホンダはBARの全株式を取得することになり、06年からはフルコンストラクターとしての参戦となりました。
ホンダの2台の習作のうち、92年式の黒いRC-F-1と、07年のホンダRA107はツインリンクもてぎのホンダ・コレクション・ホールで撮影。
また、鈴木亜久里代表が興したスーパーアグリにもエンジン供給を開始しています。
もう1台のホンダの秀作である98年の黒いRA099と、2000年のBAR002、01年のジョーダンEJ11、07年のスーパーアグリSA07、08年のホンダRA108は鈴鹿サーキットもモータースポーツファン感謝デーで撮影。(画像ギャラリー参照)
さらに、国内トップ自動車メーカーであるTOYOTAも2002年から09年までの8シーズンを、エンジン供給だけでなくシャシーまで製作するフルコンストラクターとしてF1GPに参戦していました。
08年のトヨタTF108は富士スピードウェイの50周年記念イベントのワンダーランド・フェスで、09年のトヨタTF109はトヨタ・ガズー・レーシング・フェスティバルで、そして09年のブラウンBGP001は2016年に英国のグッドウッドで開催されたフェスティバル・オブ・スピードで、それぞれ撮影。
06年のハンガリーGPではホンダのジェンソン・バトン選手が初優勝を飾りましたが、それ以外にはトヨタも含めて優勝からは遠ざかってしまい、08年限りでホンダが、翌09年にはトヨタもF1GPからの撤退を決断。ホンダのソースを継承したブラウンGPが09年シーズンは開幕からライバルを圧倒、前半7戦で6勝を挙げたジェンソン・バトン選手が逃げ切ってドライバーチャンピオンに輝くと同時に、ブラウンGP自体もコンストラクターズチャンピオンに輝いています。
2010年からしばらく、日本不在のF1GPが続きました。国内のF1人気にも陰りが出てきていました。しかし、2015年にホンダがエンジン・サプライヤーとしてマクラーレンにエンジン供給する格好でF1GP発揮を果たしたことで、再び人気が高まって来ました。
ホンダの結果としては、17年までの3シーズンは散々な結果に終わりましたがマクラーレンとの提携をやめ18年はトロ・ロッソに、そして19年からはレッドブルにもエンジン供給を開始。調子は上向きになりエースチームたるレッドブルではマックス・フェルスタッペン選手が第9戦で自身の初優勝を飾るとともに、ホンダに復帰後初の優勝。第11戦のドイツGPでは2勝目を飾っています。トロ・ロッソでもダニール・クビアト選手がドイツGPで初の表彰第3位を奪うなどホンダファンの期待に応える格好となりました。
2015年のマクラーレンMP4-30は2016年に、2018年のトロ・ロッソSTR13(カラーリングは2019年仕様)は今年の、ともに都内お台場で開催されたモーター・スポーツ・ジャパンで撮影。
ホンダ・エンジンの活躍もあって、国内でのF1人気はぐんぐん上昇してきているようです。そして10月13日に鈴鹿サーキットで決勝レースが行われる2019年日本GPにもホンダの活躍に期待が高まっています。