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お湯も沸かせて調理もできる! コンセントを備えたアウトドア向き自動車3選+α

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

車内外で家電品が使える

 アウトドア派にとって、クルマ選びはアウトドア用品選びと同じぐらい重要。整備されたオートキャンプ場御用達ならともかく、道なき道の先を目指すようであれば、クルマの走破性能が安心・安全を左右する。

 ここでは、悪路に強く、しかもアウトドアで湯を沸かせたり、調理も可能な、AC100V/1500Wコンセントを備えた、アウトドア派にオススメのクルマを紹介したい。もちろんコンセント付きのクルマは、2モーターのストロングハイブリッドミニバンにも存在するが、ここでは走破性も優れるアウトドア向け車のみをクローズアップした。

 

【三菱・アウトランダーPHEV】

 筆頭は、2019年9月に台風被害をもたらした、千葉の避難所に電源車として15台が派遣されたという三菱のSUV「アウトランダーPHEV」だろう。

 アウトランダーPHEVは、電気自動車を基本に、外部電源からの充電に対応した、EVとHV(ハイブリッド)の両方の機能を持ち合わせる次世代自動車。しかも、世界中で定評あるパジェロから受け継いだ、三菱自動車が誇る自慢の悪路や雪道で絶大なる威力を発揮するS-AWC=本格4WD機能を備え、4輪をモーターで駆動、なおかつ車載の100V/1500Wコンセントから電気を取り出し、車内外で家電品が使えるとともに、家庭への給電もできるスグレモノである。

 つまり、道なき道の先にある、アウトドアライフに最高の場所にクルマを止め、電気ポットでお湯をわかし、コーヒーメーカーでコーヒーを入れ、1500W以下のコンパクト電子レンジや炊飯器、ホットプレートなどを駆使した調理だってOK。いれたてのコーヒー、熱々のごはん、料理を、火をつかわずして味わえるのだ。

 もちろん、アウトランダーPHEVは災害時にも、悪路に強い電源車として大活躍。AC100V/1500Wコンセントは後席とラゲッジの2ヶ所に用意されているから使い勝手もいい。

 

【トヨタ RAV4 HV】

 つぎに紹介するのは、トヨタ「RAV4 HV(ハイブリッド)」。これまでの都会派クロスオーバーSUVというキャラクターから一転、カタログやTVCFの画像からも分かるように、本格的なクロスカントリーモデルに大変身。

 もっとも悪路に強いのは、ダイナミックトルクベクタリングコントロールを備えた、ガソリン車の”アドベンチャー”というグレードだが、アウトドアライフで強い味方になってくれるのは、オプションでラゲッジスペースにAC100V/1500Wコンセントを設置することができる電気式4WDのHVモデルだ。車内外で家電品を使うことができ、湯わかし、調理もできる。

 加えて、最低地上高200mmを確保し、実際にダートやモーグル走行の経験があるが、悪路走破性は抜群。しかも、新型RAV4は後席よりラゲッジスペースを優先したパッケージで、クラス最大級の580Lのラゲッジ容量を確保。濡れ物、汚れ物OKの樹脂面(リバーシブル)を備えた2段ラゲッジボードによる、アウトドアを含めた使い勝手の良さも大きな魅力となる。

 

【トヨタ・ハリアーHV】

 最後に紹介するのは、トヨタのハリアーHV。新型RAV4にくらべ、都会派クロスオーバー的なキャラクターではあるものの、HVモデルは電気式4WDと最低地上高175mmを備え、新型RAV4ほどではないにしても、一般的な乗用車よりははるかに悪路に強い。そして、ラゲッジスペースにAC100V/1500Wコンセントをオプションで用意。アウトドアでの湯わかし、調理の面では新型RAV4と同条件になる。

 本格的なクロスカントリーモデルは不要なアウトドア派ならば、AC100V/1500Wコンセントを備えた、トヨタのアルファード&ヴェルファイアHV、エスティマHV、ヴォクシー&ノアHV、シエンタHV、ホンダのオデッセイHVといった、2モーターのHVミニバンもある。

 こちらのほうが、1-2列、2-3列フラットなど、車内のベッド化シートアレンジは一枚上手。コンパクトミニバン&大容量ワゴンのシエンタ、シエンタ FUNBASEでも、車中泊用のアクセサリーが多数、そろっていたりする。

 なお、軽自動車でもAC100Vコンセントがアクセサリーとして用意されているが、ほとんどが100Wまでの容量なので、湯わかし、調理には使えないので悪しからず。

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