「F1トリビュート」は520psにパワーアップしたエンジン搭載
アルファロメオが誇るプレミアムスポーツサルーン「ジュリア・クアドリフォリオ」とプレミアムSUV「ステルヴィオ・クアドリフォリオ」にF1参戦記念限定車「F1トリビュート」が設定された。台数はジュリア版が6台、ステルヴィオ版は4台という超希少車だ。エンジンは520psにパワーアップされ、専用エアロパーツ&軽量化の本格モデルに仕立て上げられている。
アルファロメオ・ジュリアは高級FR(後輪駆動)スポーツセダンで、ステルヴィオはそのジュリアをベースとするスポーティなSUV。ステルヴィオは4WDだが、通常はFRで走行し、必要なときにフロントも駆動するタイプである。両車に用意される「クアドリフォリオ」は、通常モデルとは別次元のハイパワーエンジンを搭載する、アルファロメオのフラッグシップモデルといえる。
「F1トリビュート」は、そのような2モデルをベースにしたまさに限定車というわけだ。
アルファロメオは2019年シーズンから「アルファロメオ・レーシング」というチーム名でF1へ参戦(使用エンジンはフェラーリ製)。これを記念し、F1で協力関係にあるザウバーエンジニアリングと共同開発をしたのがF1トリビュートだ。
ジュリア、ステルヴィオの両モデルともに、クアドリフォリオはフェラーリ製2.9リッターV6に「ビターボ」と呼ぶツインターボエンジンを搭載。「F1トリビュート」はさらにチューニングを施し、ヨーロッパでは著名なエキゾーストメーカー「アクラポヴィッチ社」製のエキゾーストシステムを装着するなどして、最高出力は510psから520psにパワーアップされている。さらにカーボンセラミックブレーキを搭載し、耐フェード性の向上と軽量化を両立。サーキット走行も視野に入れた本格派といえる。
外観もスペシャル。フロントエアロスプリッター、大型サイドスカート、大型リアスポイラーはすべてエアロダイナミクスに優れるF1トリビュートのための専用設計品。カーボンV字型グリルやグロスブラックフロントグリル、ディフューザーなど演出も細かい。派手なデカールも特別装備されている。
室内ではカーボンを含むレザー/アルカンターラのステアリング、スパルコ社製のカーボンバケットシートなどを装備。これらは機能やカッコ良さだけでなく軽量化にも大きく寄与し、オリジナルに比べ約27kgの軽量化に成功しているという。
希望小売価格 アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ「F1トリビュート」 1459万円、アルファロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオ「F1トリビュート」 1495万円。