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日常点検にひと手間プラス!サーキット走行前にやっておきたい基本準備9つ

特殊工具不要!ビギナーにもできる事前点検

 サーキット走行はクルマに大きな負担がかかり、一般道では考えにくいトラブルが起きる可能性もある。だが走行前のちょっとした準備や確認で、それらの大半は防ぐことができるのだ。走行の前日までにやっておくことと、走る直前にやるべきことをまとめてみた。

 ココで紹介するのは高価な工具や特殊な設備が不要で、かつDIY経験のない人でも悩まずにできることばかり。サーキットでのマシントラブルは自分が走れなくなるだけではなく、他の参加者を巻き込むクラッシュに繋がったり、みんなの走行時間を奪うことにもなりかねない。せっかくのサーキット走行を後味の悪い体験にしないためにも、最低限の準備をしてから参加するのがマナーと心得よう。

サーキットを走る前日までに確認すべき4項目

1:タイヤの溝の残量や傷&異物をチェック

 サーキットはタイヤの消耗が激しいため、溝の残量が確実にあるかチェック。スリップサインが出ているなんてのは論外だし、あまり古いタイヤもゴムが劣化しバーストなどを起こす危険性がある。同時にクギなど異物が刺さっていないかも自分の目で確認しておくべし。

 

 

2:ブレーキパッド残量やローターの亀裂

 パッドの残量を確認するのはモチロン、ローターに亀裂が入っていないか、また極端に薄くなっていないかも見ておこう。ブレーキ系のトラブルは大きな事故に直結するので、コンディションを自分で判断できなければ、作業を含めプロの手を借りるのが安全&安心。

 

3:オイルやクーラントの汚れや量

 エンジンオイルは走行前に交換するのがベストで、必要に応じてミッションオイルやデフオイルも。ブレーキフルードは規定量が入っているか、また極端に汚れていないかチェックしよう。クーラントの量と汚れもラジエーター本体、リザーバータンクともに要確認。

 

4:装備や工具など走るために必要な道具

 長ソデ&長ズボンにグローブ、ヘルメットを忘れたら走行できない。ジャッキやクロスレンチといった基本的な工具、参加受理書や健康保険証も忘れずに。油脂類やタイヤの予備は自分のためだけじゃなく、他の参加者がトラブルを起こしたとき役立つ可能性もある。

サーキット走行前に必ずやってほしい5項目

1:車内の荷物などを下ろす

 カバンやCDなどのケース類、Gがかかったとき動きそうなモノはすべて車外に出しておく。忘れがちかつ重要なのはフロアマット。ペダルの奥に入り込んでブレーキが効かなくなる、なんて事例があるので必ず降ろしてほしい。サイフなど貴重品はセンターコンソールボックスやグローブボックスに。

 

2:ゼッケンなどの貼り付け

 主催者から配布されたゼッケンは、粘着力の強いテープで確実に貼り付ける。養生テープは走行中に剥がれやすいのでオススメしない。またタイム計測の発信機はメーカーにより差はあれど、かなり高額な機械なので落下して破損させないよう、念には念を入れて固定しよう。

 

3:灯火類のテーピング

 ヘッドライトやレンズ類は、クラッシュで破片が飛散しないようテーピングする。エンジンルームでは油脂類のキャップも外れないようテープ、もしくはタイラップを使って固定。同じくバッテリーのプラス端子も、ビニールテープを巻いて絶縁しておく。

 

4:タイヤの空気圧チェックと調整

 サーキット走行に適した空気圧と街乗りで推奨される空気圧は異なる。なのでコースイン前に必ず空気圧を調整しておこう。また最初の2~3周でタイヤを温めたら、一度ピットインして上がり幅を再チェック。メーカー推奨の規定値と大幅に異なっていたら調整すべき。ただし、クルマのタイプや走り方、路面コンディションでタイヤの空気圧は変わってくる。最適というのは、自分が走りやすい、タイムが良いなどが目安。なお、走行が終わったら街乗り用に戻すのも忘れちゃダメ。

 

5:ホイールナットの増し締め

 走行中にホイールナットが緩み、タイヤが外れるのは本当に危険。トルクレンチを使い規定トルクでシッカリ増し締めしよう。十字レンチで力いっぱい締めるのは、ハブボルトが伸びて折れる危険性があるので逆効果だ。愛車の規定トルクもあらかじめ調べておこう。

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