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進化するクルマ用の芳香剤!噴霧量を車内の広さに合わせ調整するなど従来品の不満を解決

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

車内に香りを調整できるディフューザー

 快適な車内を作るために欠かせない芳香剤。しかし香りがだんだん弱くなっていったり、クルマに乗らない期間も減っていくなど、細かい不満点あるのも確かだ。それらを解決する画期的なアイテムがまもなく発売される。

 使い始めたときは芳香剤が放つ匂いの変化で車内のムードが一変。しかし嗅覚の慣れもあって徐々に体感しにくくなり、いつの間にか香りさえ感じられなくなっている。クルマ用に限らず芳香剤でこんな経験をした人は多いだろう。

 また、ミニバンのように室内空間の広いクルマは香りが広範囲に行き渡らず、芳香剤をいくつも設置。空になるたびそれなりの出費を強いられている人も多いだろう。それらの不満はある意味「仕方のないこと」であり、技術的には行き着くところまで行き着いて、進化の余地はないとも感じていた芳香剤だが、そんな先入観を打ち崩すアイテムを「カーメイト」が開発した。

 その名は、2020年の1月に発売を予定している『フレグランスディフューザー』。従来の芳香剤はゲルやリキッドから香りを自然に放出していたのに対し、電源オンで専用フレグランスオイルを空気中に噴霧する仕組み。そのため、使い始めから終わりまで香りの強さが変わらないだけじゃなく、室内の広さや好みに合わせて調整することも可能。さらに電源を切っておけばオイルも減らないので、芳香剤にありがちな不満点をすべて解決できるというワケだ。

 フレグランスオイルはカーメイトが販売する芳香剤のなかから厳選、特に人気が高いホワイトムスクを筆頭に全6種類をラインアップ予定。香りの強さは好みや室内空間にあわせて3段階に設定でき、真ん中のレベルで1日1時間ほど使用した場合、約2カ月半ほど持続するという。販売予定価格は6000円と初期費用はそれなりに必要だが、ランニングコストやUSB電源により自宅でも使えることを考えると、通常の芳香剤を使い続けるよりもオトクなはずだ。

 東京モーターショー2019では、複数の香りを切り替えることができるディフューザーを参考出品。ヘッドレストに3種類のフレグランスオイルを内蔵し、専用アプリのボタン操作または音声で香りの選択や電源のオン/オフができるというもの。通常の『リラックス』モードはお気に入りの香り、集中力を高めるときは『デオドラント』モードで消臭、眠くなれば『リフレッシュモード』でミントの香りと、状況に応じベストな香りで快適かつ安全なドライブに貢献してくれる。

 長年の間、進化をみせなかったクルマの芳香剤。いずれは、気分や雰囲気に応じてベストな香りを提供する、新しい芳香剤の世界が実現するかもしれない。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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