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納屋に放置されていたランボルギーニ・ミウラ。予想を大きく上回る1億7396万円で落札!

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: RM Auctions/LAMBORGHINI

レアで極上コンディションのディーノは6000万円超

 ちなみに、同日のオークションには、イギリスに13台しか納車されなかった右ハンドルのレアなディーノ246GTも出品され、多くの注目を集めた。先のミウラ同様、スーパーカー世代には馴染深い一台。その傑出したハンドリング性能は当時世界随一と謳われ、カーデザイナーの奇才・ピニンファリーナの手になる流麗なスタイリングは、ため息が出るほどの美しさで、約45年経ったいまでも色褪せることはない。

 その中でも、今回出品されたディーノは1972年製のディーノ246GTおよびGTSにオプション設定されていた、カンパニョーロ社製マグネシウムホイール(7.5J×14)を選択した個体で、標準サイズより幅が広いホイールを収める目的で、ホイールアーチをフレアー形状にしているのが特徴。シートもまた、フェラーリ365GTB4デイトナに採用されていたデザインと同じ“デイトナスタイル”を組み合わせており、マニアの間では“Chairs and Flairs(チェアとフレア)”というニックネームで知られている。

 現在までのオーナーの履歴が明確で、当時販売したイギリスのフェラーリディーラー“maranello Concessionaire”が発行した書類にはボディカラーやシートカラーなどの詳細が記載されており、新車からの走行距離はわずか1万2483km。さらに工具キットに加え、オーナーズマニュアル、保証書も付属。

 1974年当時の日本での販売価格は900万円で、現在の物価に換算すると、およそ1900万円といったところ。ここ数年のディーノのオークション相場は4000万円から5000万円で落ち着いているが、今回は6028万3800円で落札された。個体の状態を考えれば十分に納得できる価格だが、価値が上がり続けているディーノ。しかも、なによりコンディションと希少性が重視されるオークション市場では、数年後には「億」の値が付く可能性もあるともいわれている。

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