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スポーツカーを象徴する美フォルム「ロングノーズ・ショートデッキ」が魅力だった昭和車8選

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TEXT: 片岡英明  PHOTO: Auto Messe web編集部

【日産・フェアレディZ(240ZG)】

 スポーツカーの概念を変え、歴史に名を刻んだ名車といえば、日産の「フェアレディZ」だろう。究極を意味する“Z”の名称が与えられたこのクルマは、初代のS30型が1969年10月に登場した。全天候型のスポーツカーとして開発され、ロングノーズ&ショートデッキのダイナミックなクーペボディをまとっている。

 エンジンは2.0リッターの直列6気筒で、フラッグシップの”Z432″はGT-Rと同じS20型DOHC4バルブを搭載。海外向けが主役だった”240Z”も1971年11月に日本市場に投入された。グランドノーズとオーバーフェンダーを装着した”240Z・G!は、さらにロングノーズを強調したデザインとなっている。

 

【日産・サニー クーペ】

 日産のボトムを担うサニーの2代目、B110系は「隣のクルマが小さく見えま~す」の名コピーで、1970年1月に登場。その2ドア仕様「サニークーペ」は、ストレート基調の伸びやかなファストバックデザインを売りにしていた(写真はレース仕様)。

 エンジンは1.2リッターのA12型直列4気筒OHVだ。春にツインキャブ仕様の1200GXを加え、ブレイクした。1971年4月にはノーズを130mm、ホイールベースを40mm延ばして1.4リッターのL14型SOHCエンジンを押し込んだサニー エクセレント1400クーペなどの”エクセレント”シリーズを投入。「ハナが高〜い1400」のコピーを使い、ロングノーズを強調した。

 

【三菱・ギャランGTO】

 1970年11月、三菱の主役を務めるギャランに追加されたのが、ヒップアップクーペ(車体の“お尻”部分=ヒップが持ち上がっているという意味)のキャッチフレーズを与えた「ギャランGTO」だ。

 ロングノーズ&ショートデッキにダックテールのスペシャリティカーで、エンジンは1.6リッターの4G32型直列4気筒を搭載。トップグレードの”MR”が積むのは、三菱としては初となるDOHCユニットだった。

 日本仕様をアレンジし、オーストラリアや香港など右ハンドル圏にも輸出。後期モデルは排気量を2.0リッターに拡大し、フラッグシップの”2000GSR”はオーバーフェンダーやエアロパーツで武装した。

 

【トヨタ・セリカ(初代)】

 未来の国からやってきたような、スタイリッシュな2ドアクーペ。1970年秋に鮮烈なデビューを飾ったのがトヨタの「セリカ」だ。

 クーペでもハードトップでもない「スペシャルティカー」として送り出され、美しいフォルムが話題となった。デビュー時はノッチバックのクーペだったが、1973年春にファストバックの「リフトバック」を追加した。

 そんな最上級モデルの”GT”が積むのは、1.6リッターと2リッターの直列4気筒DOHC。1975年10月には排ガス対策のためにホイールベースを70mm延ばし、ボンネットを拡大した。そのため後期モデルはロングノーズがさらに強調されている。

 

【トヨタ・セリカXX/スープラ】

 第2世代のA40系セリカをベースに開発された、プレミアム志向のスペシャルティカーが「セリカXX(ダブルエックス)」。1978年4月に登場したが、海外では「スープラ」の名称で販売された。セリカの上級モデルと位置付けられ、エンジンは直列6気筒SOHC。この長いエンジンを積むためにホイールベースを延ばしたことで、ロングノーズが強くアピールされていた。

 1981年7月にデビューした2代目セリカXXは、ノーズ先端にリトラクタブル式の角型ヘッドライトを配し、スポーティ感を大幅アップ。華やかなデジタルメーターも目をひく。セリカXX(2800GT)が積むのは、日本で最強スペックを誇った2.8リッターの5M-GEU型直列6気筒DOHCユニット。1982年8月には、2リッターの1G-GEU型DOHC4バルブの2000GTを加え、さらに魅力を広げた。

 国内で「スープラ」を名乗るのは、1986年2月に投入したA70系から。ボディはコンパクト化したが、ロングノーズ&ショートデッキスタイルとリトラクタブル式ヘッドライトは受け継いだ。

 その4ヶ月後に脱着式のディタッチャブルトップを装備する「エアロトップ」を追加設定。開放感を大幅に高めた。また、3リッターの7M-GTEU型直列6気筒DOHC4バルブを頂点に、2.0リッターのツインターボも設定され、サスペンションも4輪ダブルウイッシュボーン化。途中からワイドボディをまとい、パワーユニットも一新したことで、より目立ち度も高まった。

 

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