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昭和を代表する自動車チューニングの神器「ソレ・タコ・デュアル」とは

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 日産自動車/Auto Messe Web編集部

チューニング手法に愛称が付くという昭和の良い時代だった

 そして、最後の「デュアル」とはマフラーの管が2本あるものを指す。本来はタコ足(エキゾーストマニホールド)との接合部分から管が2本になって排気しているマフラー。2本にするメリットは1本より管が多い分、合計のパイプ径が太くなり、効率良く排気できるからだ。しかし、見た目的にレーシーなイメージの2本出しテールパイプもデュアルと言われていた。

 このように「ソレ・タコ・デュアル」は、吸排気のトータルチューニングの定番のことを指す、愛称のこと。純正でもいろいろと改造していたが、なかには純正の状態でソレ・タコ・デュアルを実現していたクルマもあって、日産のC10型スカイラインGT-RやS30型フェアレディZはお馴染みのところ。ちなみにS30型フェアレディ240Zは、純正でも2本の排気管が縦に並んでいるのはかっこ良かった。

 最近ではノーマル状態で高効率を実現しているし、構造的にも手を出しくくなっているだけに、チューニングそのものが難しい時代になってきている。チューニング手法に愛称が付くという昭和は、いい時代だったのかもしれない。

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