タントの実力を引き上げるBLITZの新製品
チューニングパーツメーカー「BLITZ(ブリッツ)」は、ダイハツ新型タントの2WD(前輪駆動)と4WDをテスト車両として同時に導入し、積極的に車種専用パーツの開発に取り組んでいる。すでにアクセルレスポンスを向上させ、エコ運転モードも備える「スロコン」、走行中もTV映像を映し出せて、ナビも操作できるようにする「TV-NAVIジャンパー」といった電子系パーツをリリースしている。さらに新型タント用アイテムとして、新たに追加されたのが「パワスロ」、「スーパーサウンドブローオフバルブBR」、「ニュルスペック・カスタムエディション」マフラーの3点。タントの走りをパワフルかつスポーティ感を高めるアイテムだ。さっそくと紹介しよう。
まずは「パワスロ」。これは、アクセル開度を制御して、実際の踏み込み量よりスロットルを開けたり抑えたりする「スロコン」と、ターボ車のブーストアップ装置「パワコン」をセットにしたキット。純正ECUに手を加えることなく、安全にアクセルレスポンスとパワーをアップできるのがメリット。シャーシダイナモの計測では、最高出力5.5ps(最大トルク7.9N・m)のアップを記録している。
それぞれの特徴を詳しく説明すると、「スロコン」は”エコ”、”スポーツ”、”オート”と合計20のモードを標準搭載し、アクセルレスポンスを自在に制御可能なスロットルコントローラー。ドライバーの好みに合ったフィーリングを得られる。
一方「パワコン」は、ターボ車のブースト圧を最適化することで、スムースなブーストアップ(過給圧アップ)とパワーアップを実現。車種に応じた専用セッティングで、安全かつ車両への負担を抑えたチューニングをもたらす。
実際に装着後の車両に試乗してみたが、アクセルを踏んだ瞬間にグッと前へ進むダッシュ力はスロコンの効果、グングン加速する鋭い伸びはブーストアップによる効果、それぞれを体感できる。これなら軽ハイトワゴンにありがちな、もっさりした走行フィーリングに悩まされることはなさそうだ。
ちなみに価格は、スロコンが4万円、パワコンは3万5000円だが、キット化した「パワスロ」は5万円と単体で購入するよりお買い得。スロコンが不要というなら、パワコンのみ装着というのももちろんアリだ。ただし、パワスロにはスロコン単体では搭載されていない「スマート」モードも追加され、より使い勝手を高めることが可能だ。
機能性・サウンド・ドレスアップの3つを楽しむ
そして2019年12月から2020年1月にかけてリリースが予定されているのが、「スーパーサウンドブローオフバルブBR」、「ニュルスペック・カスタムエディション」マフラー。
ターボ車のエンジンを守るため、タービンから逆流した空気を戻さず、外へ逃がすのが「スーパーサウンドブローオフバルブBR」。リニューアルされた4代目モデルは、高品質なアルミダイキャスト製ボディを採用。腐食に強いブラックコーティングとレッドアルマイトを施し、エンジンルームのドレスアップにもバッチリ。
さらに、アクセルペダルを戻したときに、響き渡るスポーツサウンドが爽快だ。機能性パーツでありながら、アクセル操作をする楽しさが増すアイテム。パワスロ装着車ならブースト圧が純正より高まっているので、「スーパーサウンドブローオフバルブBR」はよりスポーティなサウンドを奏でることだろう。
「ニュルスペック・カスタムエディション」は、マフラー本体とテールパイプが別体となった新感覚のマフラー。メインパイプは50Φの2分割タイプ。
テールパイプは108Φオーバル。2WD/4WDともにセンターデュアル出しレイアウトを採用する。
テールパイプは、ステンレスカラーとチタンカラーの2種類を用意しているが、テールパイプだけ購入することも可能。つまり着せ替えが可能となっているわけだ。さらにテールは前後スライド機能付きなので、ボディとのクリアランスの微調整も可能だ。
ブリッツ TEL0422-60-2277 http://www.blitz.co.jp