暗闇の駐車場で周囲の様子を鮮明に録画
「VREC-DZ700DLC」は前後2つのカメラを持つが、駐車中に振動を検知すると3秒以内に起動、その後約60秒間の映像を録画する「駐車監視機能(セキュリティモード)」に対応。実は本体にもバッテリーを内蔵しているので最大で40分は監視が可能だ。内蔵バッテリーで駆動しているときに振動を検知すると、前後20秒ずつの録画データを保存する。
例えばコンビニやスーパーマーケットなど短い時間の駐車であればこれで十分だし、それ以上の駐車(自宅など)であればクルマのバッテリーに切り替わり監視を継続してくれる。また気になるバッテリーへの負担だが、そもそも衝撃検知時に作動するので、その点では微々たるレベルで心配はないだろう。
また万が一、録画を行った場合、次回乗車時に画面表示と警告音で通知してくれる「異常通知機能」も搭載する。経験上だが、毎日同じ時間にクルマに乗るようなルーチンな使い方をしていると、車上荒らしにあっても意外と気がつかないこともある。その点でも録画された映像を見落とすことなく確認できる点はありがたいと感じた。
実際に夜間、それも正直周辺があまりにも暗く、顔はおろか、姿すら認識しづらい場所でテスト。
ところが録画された映像を確認すると、前述したCMOSセンサー「STARVIS」の採用で正直ここまで録画できていいのか? と思える位しっかりと記録されている。人の姿はもちろんだがその先に停車していたクルマの形やナンバーまで認識できた。イタズラや当て逃げ、車上荒らしの発生件数が高まる夜間の駐車こそ、「ナイトサイト」の威力を発揮すると言ってよいだろう。
無料のスマホアプリはかなり使える
ここまで「VREC-DZ700DLC」の魅力をお伝えしたが最後に使ってみて「これは良い!」と感じたのが専用のスマートフォン向け(iOS・Android対応)無料アプリ「ドライブレコーダーインターフェース」だ。本体内蔵されているWi-Fi機能を使い、このアプリをインストールしたスマホと接続することでドライブレコーダーが記録している動画をリアルタイムにスマホ上で確認することができる。
「VREC-DZ700DLC」のディスプレイは2.0インチと小型ではあるが、このアプリを使えば大画面で確認できるし、録画された映像の確認やスマホ自体に転送、さらにSNSへのアップロードも可能だ。
またドライブレコーダーの設定変更が行えたり、さらに手動でイベント録画や写真撮影も可能だ。このアプリは「VREC-DZ700DLC」が持つポテンシャルを引き出してくれる利便性を向上させる“相棒”とも言えるもの。今、ドライブレコーダーに求められる高い基本性能にプラスして安心や安全領域までしっかり網羅した「VREC-DZ700DLC」は魅力的かつオススメの商品であることは間違いないだろう。
パイオニア カロッツェリア https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/