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SUPER GTとDTMの違いは? 日本とドイツの最高峰レースがガチンコ対決した意義 

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田了、遠藤樹弥、DTM

SUPER GT×DTM交流戦、実現までの経緯

 ドイツを主戦場に戦っているDTMは、1984年にグループA車両によるレースシリーズとして誕生。93年には車両規則を一新してグループAツーリングカーにおけるクラス1規定を導入した。参加する自動車メーカー/ワークスチームによる技術開発競争が一気に激化し、95年にはFIAが国際ツーリングカー選手権を制定したが、コスト急騰から自動車メーカーの撤退が相次ぐことになった。結果、主役が次々と去り、DTMは96年にシリーズ休止へと追い込まれたのである。

 3年間の休止期間を置き、DTMは2000年には再開されているが、第一期の反省からコスト高騰に繋がる過度な技術開発競争を規制。参加メーカー間の協力のもと、車両規定も話し合いによって決定し、プロモーションにも力を注ぐなど、盛り上げに勢力を傾けた結果人気も上昇、第一期以上の繁栄をみることになる。

 

 一方のS-GTは、グループA車両による「全日本ツーリングカー選手権」が93年限りでシリーズ休止となったのを受けて94年から本格スタートを切った「全日本GT選手権(JGTC)」が前身。2005年に現行の「SUPER GT」に移行している。

 こちらも、グループC車両による「全日本スポーツプロトタイプカー選手権(JSPC)」が休止/廃止に追い込まれた反省から、メーカーが協力し合ってプロモーションにも力を入れ、トップカテゴリーへと発展していった。

 そんなDTMとS-GTのコラボは2010年ころから開始。両シリーズでは以前のクラス1とは異なる”Class1″と呼ばれる共通の車両規則を新たに制定し、3年に1度の車両規則改定のたびにお互いが”Class1″に近づけてきたのだ。

 S-GTでは2014年モデルからカーボン製のモノコックに共通部品を使用し、2ℓ直4直噴ターボエンジンを搭載。DTMでも2ℓ直4直噴ターボエンジンを2019年から採用した。ただし、まだまだ両者の車両規定や競技規則に関しては隔たりが少なくないのが現実でもある。

 

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