【リヤカメラを付ける】リヤハッチの開閉でケーブルの断線を防ぐ
リヤカメラは、リヤデフォッガーの熱線と熱線の間にレンズが来るように装着する。説明するまでもないが、映像の中央に線が入るのを予防するため。また、リヤウインドウは湾曲しているので(フロントウインドウも多少なりとも湾曲している)、中央に設置することで左右均等な画角にできる。
ちなみにドライブレコーダーの台座などに付いている両面テープは、気温が20℃を下回ると粘着力が低下する傾向にある。冬季はドライヤー(人肌でも違う)などで温めてから付けると接着力が増すそうだ。
リヤハッチにカメラを装着するときに注意しなければならないのが、開口部まわりの配線の取り回し。カーショップなどでは、ボディからリヤハッチへの純正配線用の蛇腹ホースの中を通すケースもあるが、前述したように最近のドライブレコーダーのケーブルは太くなっているので、素人が作業するのはかなり難しい。
さらに、ドライブレコーダーによっては配線の先端に付いている端子が大きく、純正ホースを通せないことも多いそうだ。
「DIYで取り付けた人の多くが、配線をリヤハッチの開口部に付いているウェザートリップ(ゴム)をまたぐように廻すか、ゴムを剥いでその下を通しています。ただし、そこから雨漏りすることが多く、ハッチに挟まれたり、開閉時にストレスが掛かって断線するトラブルが多いですね」と愛工房の天野代表は言う。
そこで同社では「リア配線隠しキット」というオリジナルの蛇腹ホースを開発。リヤハッチと車内をつなぐことで、ハッチ開閉時の配線の挟み込みを防止する。
話は前後してしまうが、事前にリヤカメラ側の接続端子がリア配線隠しキットを通せるかを確認してほしい。というのは、もしリヤカメラ側の端子が大きく通らなかった場合、先に配線をリア配線隠しキットに通してからケーブルの設置作業しないと全部やり直しになってしまうからだ。
リア配線隠しキットに配線を通したら、リヤハッチ側の接着部は、後方視界の妨げにならず、なおかつリヤカメラの装着位置との関係でほぼ決まるだろう。車体側の接着位置は、リヤハッチを閉めたとき蛇腹ホースの折り曲がり方の収まりの良いベストポジションを探す。
また「ハッチが開いたらホースが伸びきって届かない」なんてならないように、リヤハッチを開閉して確認すること。さらに閉めたときにホースの曲がり方を確認して、ハッチで挟み込んでいないかもチェックした方がいいだろう。
なお、接着面のスポンジには配線を通す切り欠きが入っているので、確実な密着が可能となっている。
また接着前にクリーナーで脱脂をするのはもちろん、プラスチック部は専用のプライマーを使用することをオススメする。リヤハッチの開閉で思っている以上にホースが動くので、確実に接着したい。
リア配線隠しキット
3000円(税・送料込み)
Amazon
楽天
Yahoo!ショッピング
【配線固定は確実に】ケチらずコードレールをふんだんに使う
同社のドラレコ取り付けキットには、10本のMKコードレールが入っている。1本の長さは25cm。フロントカメラのみのドライブレコーダーの取り付けには十分な量だ。しかし、今回のようにリヤカメラを装着するには、リヤハッチまでのケーブルの取り回しも必要。
前述したように、車内のフロアに配線を取り廻すときも、シートのスライドはもちろん、人の乗降もあるので確実な固定は安全のためにもしてほしい。そう考えると、ドラレコ取り付けキットのMKコードレールだけでは足りない。
さらにラゲッジルームのフロアからリア配線隠しキットがある壁面までも配線を廻すことになるので、やはりキッチリと固定しておかないと荷物の出し入れで引っかけてしまうリスクもある。
そのようなケースのために、同社では別途コードレールのみ20本のセットもラインアップ。2カメラタイプのドライブレコーダーを装着するなら必要だろう。仮にコードレールが余ってしまっても、ドライブレコーダーの取り付け以外で、配線を固定するのに使えるから持っておくと便利だ。コードレール
1000円(税・送料込み)
Amazon
楽天
Yahoo!ショッピング