小さな子供の「車酔い」対策は乗車前が大切
これから冬休みや年末年始を迎え、家族でドライブをする機会も増えると思いますが、小さなお子さんがいらっしゃるお宅で、困るのが「子供の車酔い」。
出先で具合が悪くなってしまったら大変ですし、頻繁に酔うと、クルマに乗るのが苦手になってしまう子もいます。ここでは、そういった車酔いしやすい小さな子供がいる場合、どういった対策がおすすめなのかをご紹介しましょう。
車酔いは何歳頃から、なぜ起きる?
「キャンプなど遠くに出かけるは好きだけど、クルマに乗るのは苦手」といった子供も少なくありません。一般的に、車酔いは脳が発達し始める3歳前後から起きやすくなると言われています。原因や症状としては、平衡感覚の異常や臭いなどから自律神経が乱れ、吐き気や嘔吐などを引き起こしてしまいます。
一度嫌な経験をしてしまうと、子供の不安はなかなか拭えないもの。まずは「酔わなかった」という自信を持たせることが大切です。そのためにまずは、今すぐできる乗車前の対策をご紹介しましょう。
【乗車前にできる酔い止め対策】
①子供が寝ている時間に出発
昼寝時や朝方など。もしくは沢山遊ばせて車内で寝かせる作戦も効果的です。②なるべく食べさせない
満腹時などは嘔吐しやすいため、乗車前はあまりたくさん食べさせないようにしましょう。③厚着せず、ゆったりとした服装
厚着や身体にピッタリの服などで締め付けがきついと、車酔いしやすいので、服装はゆったりしたものを。もしもの時のために、替えの洋服もすぐ出せるように用意しておくと安心です。④窓を開けて車内換気
出発前にウィンドウを開けて、車内の換気をしてフレッシュな空気を入れておくのも効果的。また、移動中も、車内の暖房を上げすぎたり、空気が乾燥し過ぎるのも車酔いの原因になります。エアコンは適度な温度設定にし、こまめに換気をしましょう。⑤酔い止め薬を服用
薬は、子供の好きな味や形状(錠剤、ドロップ、ドリンクタイプなど)を用意しましょう。対象年齢と容量には十分注意してください。服用時は「これで車酔いしないよ、大丈夫」と安心させるのもポイントです。
他にも、こんなことに注意しましょう。
・整髪剤やハンドクリームなど、臭いの原因となるものは避ける
・髪の長い女の子は軽く結んでおくと、嘔吐時に髪が顔にかからず吐きやすい。また、嘔吐物が顔や周囲にかかる被害が少なく、臭いも残りにくい
・子供の好きな音楽リストを用意し、歌って気を紛らわす
・普段から愛用しているブランケットや枕を用意し、いつも通りの匂いで安心させる
大きなポイントは、車内をどれだけ「子供が好きな空間」にし、安心させられるかです。もし、アクセサリーなど簡単に外せるもので、車内に子供が嫌がるものなどがあれば、できるだけ乗車前に排除するのもひとつの手でしょう。
「酔わなかった! 吐かなかった! 」といった経験が子供の自信に繋がり、車に乗るストレスがどんどんなくなっていくはずです。