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ホンダのスポーツカーにバブル到来? 買うべきと買わざるべき中古車5選

ホンダF1好調に影響ありか

 2017年9月から発売されている、ホンダの5代目シビック・タイプR(FK8)。今夏、わずか2年で販売終了というニュースが流れたことは記憶に新しい。周辺情報によると、在庫限りの販売になるといわれていたが、11月28日現在でも、ホンダのホームページを見ると「※まもなく販売終了となります。詳しくは販売会社にお問い合わせください」とだけ書かれている。

 2019年のF1では、ブラジルグランプリでレッドブルホンダが今季3勝目を挙げ、1991年以来のワンツーフィニッシュを達成。レッドブルとトロロッソとは、2021年まで契約延長をすることも発表された。これらの影響で、近年ずっと高値で推移していたホンダのスポーツモデルの相場がさらに上昇するのでは? というわけで、最新の中古車相場を調べてみた。

シビック・タイプR

 まもなく生産中止になる現行シビック・タイプRの新車価格は458.4万円。中古車は年式がまだまだ新しいこともあって平均相場は430万円前後とかなり高い。いまのところ生産中止によって値上がりする気配は見られないが、この値段なら在庫があるうちに新車を買った方がいいだろう。

 では、先代モデルのFK2はどうか。750台の限定車(新車価格:428万円)だったが、中古車相場は400万円前後と新車価格並みで価格推移も横ばい。こちらも現代界ではオススメできるクルマではない。

 そんなシビック・タイプRで、最も注目すべきモデルは、新車価格が283万円から300万円だった3代目のFD2型だ。今年の夏ごろから値上がりがはじまり、現在の相場は215万円まで上がってきている。ホンダスポーツの中では、いま一番バブルっぽい一台かもしれない。

 一方、歴代一番価格が安いのは2代目のEP3(新車価格222万円)で、100万円を切る90万円ぐらいの個体が多いが、今昔変わらず不人気ゆえに相場も大きく高騰するとは思えない。

 対照的に初代のEK9(新車価格:199.8万)は相変わらずの強気で、相場は150万円前後をキープ。いいクルマだし、魅力的なのはわかるが、純正パーツの供給面がかなり心配な一面もある。

 個人的にオススメなのは、シビック・タイプR ユーロ(FN2)。2009年~2012年まで生産されていたので、まだギリギリ10年以内。新車価格は298万円だが、現在の中古相場は120万円前後と、正直まだ少々高いが、ボディがコンパクトなので“シビック“らしい走りが楽しめる。おそらく、今後は緩やかに値下がりしてくることが予想されている。

 

S2000

 本田技研工業創立50周年記念で作られた、ホンダらしいFRの筋肉質なオープンスポーツ。エンジン、ミッション、シャシーが全部専用設計という贅沢なクルマで、ホンダスポーツの中でもひときわ存在感のあるモデルだ。新車価格は338万円から356万円。

 1年ほど前は、200万円ぐらいが相場だったのに対して、今年は再び上昇傾向にある。現在は250万円前後が相場になっており、今後もあまり値下がりが期待できない一台だろう。

 

NSX

 ホンダ中古車のバブルといえば、初代NSX=NA1も代表的な一台。1990年代、当時のF1を席巻していたホンダが満を持して登場させた、本格的なミッドシップスポーツ。オールアルミボディで、当時ナンバーワンといわれたハンドリング性能を誇ったホンダの象徴である。新車価格は800万円(標準初期型/MT)。

 今年の夏前に680万円ぐらいまで値上がりしていたが、秋以降は620万円以下まで下がってきた。今後の相場予想は難しいが、標準モデルは横ばいか、緩やかな値下がりに向かうのではないだろうか。しかし、タイプRに関しては希少性も高いゆえ、相場は高値維持だろう。

 

インテグラ・タイプR

 ちなみに、その他の車種も見てみると、インテグラ・タイプR(DC2)は新車価格が222.8万円から257.6万に対して現在は150万円、DC5型は259万円の新車価格に対して中古相場は115万円と、ともにあまり平均価格に変動がない。DC2型は、いま乗ってもいいクルマだが、EK9と同じく補修パーツの製廃、欠品が多いのが悩みの種だ。

 

ビート

 バブルの頃に登場したビート(新車価格:150万円)は、S660の登場後も根強い人気があり、相場は60万円前後で安定。後継モデルのS660は、175万円ぐらいが相場だ。現行車なので、値上がりすることはないだろうが、もう少し安くなると購買意欲が湧いてくる人も多いのではないだろうか。

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