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「クルマの限界」を知り安全技術を体得!プロドライバーが伝授する「大人の自動車教習所2.0」を体験

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TEXT: 岩本佳美(IWAMOTO Yoshimi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部、HC GALLERY

一般道の急な飛び出しや災害時にも役立つ!

 煽り運転などの危険行為は言語道断ですが、きちんと交通ルールを守っていても、歩行者や自転車の急な飛び出しがあったり、集中豪雨などの自然災害に出くわすことだってあります。そんな時に、急ブレーキでパニックになっったり、ハンドル操作をミスすると大変! 安全に危険を回避するためには、「クルマの限界」を知り、ブレーキやハンドル操作などに余裕や技量が必要なのです。

 そして、その「クルマの限界」を確実に学ぶことができるのが、今回体験した「大人の自動車教習所2.0」。静岡県の富士スピードウェイでプレス先行プログラムを受講してきました。

 

若い世代にクルマの怖さと楽しさを伝える

 「大人の自動車教習所2.0」とは20代〜30代の若い世代を中心とした参加者の方々に、一般の自動車教習所などでは体験できないクルマの限界走行を自ら体験してもらうイベント。限界を知ることで、クルマの怖さや究極の安全運転とは何かを実感し、覚えてもらおうという趣旨で行われているのです。

 会場は静岡県の富士スピードウェイ内にあるP7駐車場。クローズドの敷地なので、一般道では体験できない限界走行を存分に体験することができました。

 ”クルマの限界”を体験を通して知り、何も知らずに運転することがいかに恐ろしいことなのかを学べる場ですが、反面そこでは奥深い運転の楽しさが再確認されることにもなってきます。 ”若い世代のクルマ離れ”と言われる昨今。こうした若い世代にクルマの魅力を知って欲しいという想いがこのイベント開催に至ったのだそうです。

 では、レッスンをレポート。まず、使用するクルマですが、これは事前に用意されているため、自分のクルマを持ち込む必要はなし。クルマを所有していない人でも参加できます。

 今回プレス先行体験用に用意されたクルマは、フォルクスワーゲン「ゴルフGT」、アバルト「124スパイダー」、スバル「BRZ」、スズキ「スイフトスポーツ」の4モデル。

 まずは座学からスタートします。講師は世界のレースなどで活躍するプロドライバーの澤圭太選手。講義は、澤選手のレクチャーをただただ聞くのではなく、受講者とコミュニケーションを取りながら進行。受講者も”究極の安全運転”についてきちんと考えながら学んでいくのです。

 

運転で重要な「止まる」を学ぶ

 座学の次は、用意された車両を使ったドライビングレッスン!

 クルマの運転をするにあたって”止まる”というのはとても重要なことです。この”止まる”について午前と午後の部に分け学んでゆきました。

 午前の部ではドライ路面でのブレーキ練習。普段の運転にも生かせる上手なブレーキング指南ですが、ブレーキのペダルをその時々の路面状況などに応じて徐々に動かす動作、交通状況に合わせた動作などは、普通の教習所では教えてくれないことです。

 プロのレーシングドライバーに教えてもらう基本動作は、茶道や花道などで言えばまさに「家元に教わっている」、そんな重みさえ感じられます。

 レッスンでは、フル加速後にABS(アンチロックブレーキングシステム)を作動させるまでのフルブレーキングなども体験しました。これまた教習所では習えないクルマを止めるための「ブレーキの限界を知る」ためのものです。

 講師の方々のデモ走行を見るだけではなく同乗体験もし、さらに今度は実際に自分でチャレンジ! 最新自動車技術の賜物であるABSだけに「操るのは簡単だろう」と思っていましたが、普段生活の中で運転していて使うことはまずないので、実際にやってみると難しいもの。与えられた時間内なら、コース上で何度トライしてもOKだったため、徐々に感覚がつかめてくるのが実感できました。ありがたい! 

ドライとウエットで限界違いを知る大切さ

 ランチタイムを挟み午後の部へ。しかも路面は午前とは異なりウェットなうえ、オーバルコースからハート型のコースに変身。受講者に何かを感じさせる手立てがなされているようです。

 まずは、スイフトとポルシェ911GT3RSを使ったエキシビジョン走行。プロドライバーの澤選手の運転するGT3RSの助手席に座らせてもらい全力ドライブを体験しました。

 やはりブレーキの使い方が素人とは段違い! 次元が違います。自分ではまだ到達できない走行ですが、同乗走行により目指すべき目標や感覚が得られるため、これは貴重な体験です。

 そして、自分の限界速度での自走チャレンジ。午前のドライ・オーバルコースではハンドルの切り戻しはありませんでしたが、ハート形コースではそうはいきません。ハンドルを右左右と切り戻しする箇所がいくつかあり、急ハンドルが加味されている非常に難しいコース。しかも、今回は濡れた路面を走るため、速く走らせるだけでなく、ハンドルやブレーキ操作に慎重さも求めらます。

 このようなドライブ体験は一般道ではできない、クローズドコースでプロの指導のもとだからできること。だからより安全なドライブの礎になる重要な体験でした。

 同イベントは、新しいカーライフを提案するHC GALLERYの主催により、2020年の1月より一般向けに開催される予定。本来このようなレッスンを受講しようとするとそれ相応の金額が必要になります。が「大人の自動車教習所2.0」は、なんと無料。

 同イベントを主催する代表の佐野順平氏はこの企画について、

 「事故を起こさず安全に移動手段としてクルマを運転する技術を学ぶところだと考えています」

 と説明。

 「そして自動車教習所が1.0だとすれば、我々の2.0というのは、クルマを好きになる方法や運転を楽しむための方法を学ぶ場所という意味です。さらに、安全性に磨きをかけていく場でもあります」

 とのことでした。

 教習は2020年に6回の開催予定があり、参加応募は公式ホームページ(https://hcgallery.jp/event_lp/)から可能です(1月、2月分はすでにスタート)。各回とも応募人数は16名(応募多数の場合抽選)とのことです。

 

【詳しくはこちら】

【開催日時】 
 第1回:2020年  1月 26 日(日)9:30 ~15:00
     ー抽選予定日 2020年 1月 8日(水)
 第2回:2020年  2月 29 日(土)9:30 ~15:00
     ー抽選予定日 2020年 2月10日(月)
 ※年間で全6回の開催を予定
  2020年3月以降の開催日については、 特設サイト(下記URL)確認。

 

【開催場所】 
 富士スピードウェイ P2 駐車場 〒410-1307 静岡県駿東郡小山町中日向694

 

【対象年齢】 
 21歳~33歳

 

【募集人数】 
 各回16名

 

【参加費】  
 無料(車両の貸出しも無料)

 

【URL】   
  https://hcgallery.jp/event_lp/

 

【応募方法】 
 応募者個人のSNSアカウントから、 HC GALLERY公式アカウント
 (Twitter:@gallery_HC/Facebook:@halcagal/Instagram:@ halcagal)宛てに、
 メッセージを入れることで応募完了(下記参照)。送付者の中から、 返信をもって当選と

 のこと。

 ーー例ーー
 【参加希望】
 日程:(例)1/26
 名前:山田太郎
 一言メッセージ:●▲■

 

 

 

 

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