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愛車はいつ売るのがオトク? 「クルマの買い換え」ケース別のおすすめタイミング

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TEXT: 渡辺陽一郎  PHOTO: Auto Messe web編集部

買い換え時期は実情に応じ臨機応変に

 ひと昔前は、4年サイクルでモデルチェンジする車種が多く、そのタイミングで買い換えるケースも多かった。だが、近年はモデルチェンジのサイクルが長い車種が増え、その頃合いが難しい。税金や車検の兼ね合い、子供ができるなどライフスタイルの変化などを考えると、どういったタイミングが「かしこい買い換え」時期になるのか? 幾つかのケースを挙げて、それぞれの最適なタイミングを解説したい。 

損得だけなら5回目の車検後

 純粋に損得勘定だけで判断すれば、クルマは新車を現金で購入して、故障が目立ち始めるまで使うのが最もトクだろう。なぜなら、クルマの売買では、常にメーカーや販売会社などの利益が含まれるからだ。売買の回数を少なく抑えることで、それらの出費を節約できるということになる。

 ただし、いまは最初の登録(軽自動車は届け出)から13年を超えると、税金(自動車税)が増えてしまう悪法の対象になる。また、走行距離や車両による差はあるが、一般的に10年を過ぎると、部品交換の頻度も増加する傾向だ。

 そう考えると、5回目の車検を11年目に受けて、6回目は車検に通さないで売却する(あるいは廃車)方法が考えられる。ただし、走行距離がかなり伸びた場合などで、部品交換の度合いが増え始めたら、もっと早い時期に手放す方がいいだろう。

安全性能など新機能を望むならば5年前後か

 しかし、1台のクルマを長く使うと飽きることもある。現在は衝突被害軽減ブレーキ(緊急自動ブレーキ)などの運転支援機能が急速に進歩しているから、安全性を高めるために新型車に乗り換えたいニーズもあるはず。

 そうなると乗り替えるタイミングは、2回目の車検を受ける直前(購入の5年後)、あるいは3回目車検の直前(7年後)が妥当。前述のようにフルモデルチェンジのサイクルが6年以上に伸びている傾向にあるから、それに合わせたい。

 マイナーチェンジで安全装備を充実させるケースもあるが、衝突被害軽減ブレーキの自転車検知機能などは、フルモデルチェンジを受けないと設定されにくい。

 安全装備に限らず、クルマの機能はフルモデルチェンジによって大きく進化するから、先進的なクルマが欲しいのであれば、2回目あるいは3回目車検の手前で乗り替えるのがベストだ。

リセールバリューが高いクルマを選ぶ

 ただし、5年前後で乗り替える場合、高値で売却できるリセールバリューの優れた車種を選ぶのもひとつ。例えば200万円のクルマを買った時、5年後の残価率(新車に占める残存価値の割合)が35%であれば70万円で下取りされるが、20%に下がると40万円になってしまう。

 10年以上使うと売却額が大幅に下がってリセールバリューはあまり関係なくなるが、5年程度で乗り替えるならば、売却時の条件を考えて車種やグレード、ボディカラーを決める方が損得勘定では有利だろう(ただしそれ以前に、純粋に欲しいクルマを選べるのが新車を買う醍醐味でもある)。

 リセールバリューの高いクルマは、販売店でも把握しており、中古車を扱うウェブサイトでも確認可能。購入の候補車の中から、売却時に有利な車種を選ぶということだ。

フルモデルチェンジ前の売却がおすすめ

 そして所有しているクルマがフルモデルチェンジする可能性がある時は、できれば一新される前に売却するといいだろう。フルモデルチェンジを受けると、従来型からの乗り替えが増えたり、在庫車を登録するなど中古車の流通量が増えて、中古車価格と所有している車両の売却額が下がるためだ。

 また新型車が登場すれば、当然ながら先代型になり、先代型は2世代前のモデルになるから売却額はますます下がってしまう。従ってフルモデルチェンジが近付いている時は、その前に売却して新車に乗り替える方が得策ともいえる。

 ただし、子供が生まれるためにスポーツカーからミニバンに乗り替えるような時は、タイミングを選べない。なるべく早く乗り替えて、ベビーシートを装着する準備を進めるなど、安全を第一に考えよう。

 

愛車の市場価値はどう見極める? 

 愛車の価値を見極めるには、中古車買い取り店に査定してもらうといい。買い取り店は中古車市場に精通しており、比較的正確な金額を提示するからだ。それでも今は、新車販売会社の査定額も相応に高まり正確になった。両方を比べて判断するのも手だ。

 そして有利な相手に売却すれば良いが、買い取り店の査定額が少し上まわる程度なら、新車販売会社に下取りさせる方が得策。窓口をひとつに集約できて手間が省かれ、値引き商談などで上乗せを図る時も、下取り車があれば値引きではなく下取り額を高めて対応できるからだ。

 新車ディーラーのセールスマンに尋ねると「最近は多額の車両値引きが難しいため、下取り車があると便利。多少の金額であれば(多額は無理)、下取り車の査定額を上乗せできる」という。

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