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アメリカの有名ヒルクライムレース「パイクスピーク」2020年大会にEVマスター奴田原選手が新マシンで参戦!

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

2020年大会もSAMURAI SPEEDから参戦

 通常、エントリーする選手やチームは、毎年1~2月にその第一回目リストが発表される。だが、奴田原選手は今回、その発表を前に、自身が所属するエクストリームパワースポーツチーム・SAMURAI SPEEDからの2020年大会参戦を表明した。

 以前から奴田原文雄選手を起用し、このパイクスピークへの挑戦を続けてきたチームは、一昨年から「パイクスピークEVチャレンジ」と銘打ち、EVの魅力と将来性を発信する目的で参戦を継続。2018年は日産リーフ(24kWhモデル)、そして2019年大会は日産リーフe+(60kWhモデル)で参戦している。

 結果は両年ともに、出走前に天候が悪化したため、標高が低いゴール地点に変更された短縮コースでの挑戦にとどまり、残念ながら2年連続でレースの全行程を走ることは叶っていない。今回、早々と参戦を表明した背景には、そういった過去の雪辱を果たしたいという、チームと奴田原選手の2020年大会にかける意気込みの表れなのかもしれない。

より競争力があるEVレーサーを開発

 奴田原選手は、2006年に東洋人初のFIAモンテカルロラリー優勝、現在も全日本ラリー選手権に参戦を続けているトップラリースト。パイクスピークでは、2012年に「#230 トヨタ・モータースポーツTMG EVP002」を駆り、10分15秒380のタイムでEV(電気自動車)クラス優勝(総合6位)を果たした実績を持つ。

 奴田原選手にとって9年目の参戦となる今回のパイクスピークでは、参戦する車両を市販の日産リーフから変更。「参戦車両のコンペティション能力の改善を図るためプロトタイプEVを製作しエントリーする」という。まだその車両概要は発表されていないが、これまでとは異なり戦闘能力を大幅に向上することは間違いない。

 過去2年、連続して市販EVで短縮コースしかアタックできなかった奴田原選手。次大会では、よりスピードを増したマシンを駆ることで、まずは予選で好成績を残し、本戦の出走順を上げることに期待したい。パイクスピークの本戦は、出走順が早い方が悪天候に出会う確率が下がるからだ。好天の下で、フルコース・フルアタックをする勇姿が見られることを、今から楽しみにしている。

他の日本人選手の動向は?

 他にも日本人では、過去2年参戦を続けている小林昭雄選手(ゼッケン249/2000年式ポルシェ911 GT3-996型)も参戦を予定している。なお、昨年パイクスピーク初挑戦ながら、予選では日本人最高位7番手を獲得(決勝はマシントラブルでリタイア)した吉原大二郎選手(現在アメリカでフォーミュラ・ドリフト・シリーズに参戦中)の動向はまだ伝わってきてはいない。

 98回目の大会となる「The Broadmoor Pikes Peak International Hill Climb, brought to you by Gran Turismo」は、現地時間2020年6月22日(月)の車検日からスタート。予選と練習走行を6月23日(火)~26日(金)の4日間にわたり実施後、セットアップデーという休息日を挟んで、6月28日(日)の朝7時半から決勝レースが開催される。

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