クルマ好き女子との繋がりや魅力を発信
今年で3回目の開催となった「TOKYO GIRLS CAR COLLECTION(以下TGCC)」。”クルマもオシャレも楽しみたい! 両方とも同時に楽しめる女子限定イベントがあれば最高なのに”、というきっかけから開催されるようになったイベント。主催者のNAOさんに、TGCCを開催する理由などをインタビューするために、東京・秋葉原の会場へ潜入してみました。
オリジナルのパープル塗装にワイドボディキット、大型リアウイングが装着されたトヨタ80型スープラに乗り、セクシーかつ大胆な衣装を着こなすNAOさんはTGCC主催者のひとり。イベント開催のきっかけを聞いてみました。
「20年近くスポーツカーに乗ってきていますけど、クルマのイベントに来る女の子は決して多くなく、彼のクルマの助手席に乗ってきている女子ばかり。クルマについて話ができる友達があまりいなかったんです。それで2016年頃から”スポーツカー女子会”というイベントを始めたんです。その中で、TGCCを共同で主催してくれている、”あぐちゃん”と出会ったことがきっかけで、”イベントをやりたいね”と話しているうちにTGCCを立ち上げました」と女の子同士のコミュニティがなかったことを語ってくれました。
いざ、TGCCの開催となれば大変なことで、会場を決めること、協賛してくれる企業を探す、そもそも女の子が集まってくれるかという不安もあったようです。
そして、2017年にTGCCの1回目を秋葉原で開催。2回目は場所を変えて箱根ターンパイクで開催し、今回の3回目はまた秋葉原に戻ってきました。秋葉原に戻ってきた理由は、
「箱根は会場も広くて台数も50台くらい集まって良かったのですが、天候に左右され、朝の搬入時は霧で真っ白。徐々に天候が回復したので良かったですが、開催できるのか不安でした。そもそものコンセプトのオシャレも楽しみたい、と言うコンセプトでせっかく着飾ってきても、もし雨が降ったり風が強かったりすると台無しになってしまう。会場となった秋葉原の地下駐車場では天候の不安はなく、オシャレをしてきても安心していられるのが大きいですね」と言います。確かにドレスアップした衣装では12月の屋外では耐えられないし、その点では地下駐車場は最適かもしれません。
第1回は11月で40台、第2回は10月で50台、今回は12月で35台と、今回はちょっと参加台数が減ってしまいました。そのところを聞いてみると、「12月はいろいろなイベントが多いのと、家庭との時間や年末の忙しさで台数が減っちゃいました。開催時期は毎年少し違いますが、12月は何かと忙しいので参加できないという人が多いというのも分かりました。この経験を踏まえて来年の開催時期を考えないといけませんね」と冷静に判断。確かに12月は年末に向けてイベントが盛りだくさんであり、その中で開催していく苦労も垣間見えました。
TGCCをさらに魅力なイベントへ
今後の目標を聞いてみると
「TGCCの参加条件は、彼氏や親のクルマではなくてマイカーでエントリーすること。自分の愛車というのが重要であり、クルマ好きの女の子が増えてくれることを目標にやっています。TGCCに来て楽しいと思えるイベント作り、会場に来たら、クルマ好きなキラキラ女子に変身できるようなイベントにしていきたいです」とNAOさん。
「そのためにはネイリストやスタイリストさんとコラボし、サロン的な催しもやってみたい。また、サーキットで走るイベントもやりたいですね。でも、サーキット走行がメインになってしまい、私は走らないという女子のためのイベントも盛り上げないといけない。そこは難しいところですけど、なんとかしていきたいですね。また、海外のクルマ好き女子とも繋がるためにSNSの発信も行なっていますし、自分たちも外に出ていきたいと思っています」と、その熱い胸の内を語ってくれました。
クルマもオシャレも楽しみたいという、難題に向かっていくNAOさんのエネルギッシュな気持ち。インタビューの合間もスタッフとの連絡、会場進行の段取りやイベントのMCの打ち合わせなど、絶え間なく動き回っていました。若者のクルマ離れと言われる昨今。この先、無縁と思われていた「クルマと女子」のイメージを大きく覆すとともに、TGCCがどんなイベントに成長していくのか楽しみですね。