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“死”の危険も! 冬の「車中泊」で絶対にやってはいけない5つのポイント

冬の車中泊はしっかりと準備を

 冬も楽しいアウトドア、今シーズンに釣りやスキー、キャンプなどで車中泊をすることを考えている人も多いと思います。でも、春秋など気候のいいときと違いって冬の車中泊は寒さとの戦い。なんの準備もなく、軽い気持ちでやってしまうと大変なことになります。

 ここでは、冬の車中泊で注意しておきたいポイントと、クルマに積んでいきたいアイテムを紹介。知っているのと知らないのとでは大違いなので、ぜひチェックしてみて下さい。

 

外からの冷気を入れないように

 冬の夜は、特にアウトドアの場合、都会と違い思った以上に寒いことが多いといえます。クルマの中にいるとはいえ、防げるのは風だけで、外気温の影響もかなり受けてしまい、とくにウィンドウのガラスからは、外の寒さが簡単に伝わってきます。

 ウィンドウから冷気の侵入を抑えるには、できればすべての窓を厚手の銀マットで目隠しして、断熱するといいでしょう。ウィンドウの大きさよりも少し大きめに銀マットを切り、それを窓にはめればジャストサイズの断熱目隠しができあがります。結露防止にもなるので一石二鳥ですよ。

 市販のシェードは高機能で断熱性にも優れていますが、値段が少々高価。これならば、それなりに高い断熱効果を得ることができます。

体を冷やさないようにする

 車内が冷えないように工夫しても、それで快適に寝られるようになるわけではありません。しっかりと防寒対策をしないと、寒くてとても寝られないことも考えられます。

 そこで準備しておきたいのが「冬用シュラフ」。夏用のシュラフでは寒くて寝られないので、マイナス10℃ぐらいでも快適に寝られるスペックを持つシュラフを選ぶようにしましょう。

 そして、敷き布団の役割を果たす「マット」をシートの上に敷けば、下からの冷気も防止。キャンプ用のインフレーターマットやエアマットならば、コンパクトに収納できるのでジャマになりません。

エンジンをかけたまま寝ない

 「いろんな工夫などしないで、エンジンをかけっぱなしにして、暖房を効かせて寝ればいいじゃないか」という声も聞こえてきそうですが、エンジンをかけたまま寝るのは、車中泊のマナー違反です。

 エンジン音がうるさいうえに、排気ガスを常に出しているので、まわりの人に迷惑をかける可能性も。さらに条件によっては、排気ガスに含まれる一酸化炭素が車内に入り込んで、中毒死してしまうこともあります。

 とくに降雪地帯の場合は、雪が積もってマフラーの排気口をふさぎ、車内に排気ガスが逆流してしまうことがあるので、エンジンをかけなくてもいいような防寒対策をしておきましょう。

駐車位置にも注意しよう

 寒くなるとトイレが近くなりますが、トイレがクルマから遠いと面倒。あまり近すぎると出入りする人の気配で寝られないこともあるので、近すぎず遠くない場所に駐車するのがオススメです。

 また、クルマのウィンドウが夜間に凍ってしまっても溶けやすいように、日当たりのいい場所を選んで駐車することもポイント。ほかにも、屋根のある場所に止められるのであれば、もし積雪があってもクルマを動かしやすいので安心です。

バッテリー上がりに要注意

 バッテリーは温度が下がると性能が落ちるので、冬はバッテリー上がりを起こしがち。ですから、車内で過ごすときは室内灯は使わず、LEDランタンなどを用意しておくといいでしょう。

 また、インバータを使って100Vの電化製品を使っている人も要注意。安易に電気毛布などを使うと、バッテリー上がりの原因になります。もし、電気毛布などを利用するときは、ポータブルバッテリーを準備して、そこから電源を取るようにしましょう。

 このように、楽しいはずの車中泊が辛い思い出にならないよう、事前の準備はとても大切。「備えあれば憂いなし」、ぜひ参考にして下さい。

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