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トヨタのWRC最終兵器!GRヤリスがついに初公開【東京オートサロン2020速報】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

1.6リッター3気筒エンジンで272馬力を発揮

 WRC(FIA世界ラリー選手権)で勝利するためのノウハウを凝縮した、トヨタのGRヤリスが1月10日(金)~12日(日)に千葉県・幕張メッセで開催されている、東京オートサロンでついにヴェールを脱いだ。今夏の販売を目指すと同時に、特別仕様車の予約もウェブ限定で開始された。

 TOYOTA GAZOO Racingが2017年から参戦しているWRC(世界ラリー選手権)で勝利するため、最終兵器ともいうべき新型車を世に送り出した。その名も「GRヤリス」でTOYOTA GAZOO Racingが展開する、スポーツカーシリーズ“GR”のオリジナルモデルだ。

 現在までのノウハウを凝縮しつつ、TMR(トミ・マキネン・レーシング)と共同開発を行ない、競技だけじゃなく誰もが安心して楽しく運転できることを目指したという。エンジンは新開発した1.6リッター直列3気筒の直噴ターボで、3気筒ユニットとしては世界最高レベルの272馬力を誇る。トルクレンジも非常にワイドで速さと乗りやすさを両立。さらにエンジン内部パーツの軽量化により高回転域までストレスのない吹け上がりを実現している。

カーボン製ルーフなどを採用して軽量化

 組み合わされるトランスミッションはギヤ比を最適化した6速MTで、前後駆動力可変システムを採用したスポーツ4WD機構「GR-FOUR」により、パワーを余すことなく路面へと伝達する。ボディには、エンジンフード、トランクリッド、ドアパネルをアルミ製として、カーボン素材のルーフパネルを採用することで大幅な軽量化に成功。加えてボディ剛性やサスペンションのジオメトリー、エアロダイナミクスなども妥協することなく追求した。

 本日から約6カ月に渡って「GR YARIS 1st Edition」として先行予約を受け付けており、特別仕様車2モデルも設定。ひとつは「RZ First Edition」で396万円、もうひとつは「Rz High-Performance First Edition」で456万円だ。いずれもベースのRZグレードからマットブラック塗装を施したラジエターグリル、フロントサイドディフューザー、リヤスポイラー及びリヤバンパーを特別装備。

「Rz High-Performance First Edition」は、トルセンLSD(リミット・スリップ・デフ)、冷却スプレー機能付空冷インタークーラーやBBS製鍛造アルミホイールと走行性能を高めるアイテムを装備する。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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