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女性たちのホンネ「男性の運転マナーでグッとくること、ガッカリすること」

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TEXT: 戸塚正人  PHOTO: 米澤 徹

クルマの運転は人の本性を映す鏡

 女性に「好きなタイプの男性」を聞けば十中八九返ってくる答えが「優しい」人。
この「優しい」は、運転中のマナー/モラルでも同じことがいえそうだ。優しい運転、優しくない運転、それを敏感に感じ取っているのは、じつは女性かもしれない。

 日頃、助手席で夫や彼氏の運転に接し、自らハンドルを握れば、男性中心の車社会で、女性ということで偏見の目を向けられ、嫌がらせを受けることも少なくない。そんな彼女たちの目に、男性ドライバーの運転はどう映っているのか?

「そんなのカンケーねー」という諸兄も大勢いるかもしれない。が、クルマの運転は人の本性を映し出す鏡。女性目線の人心もまた、安全運転への意識を高めるうえで真摯に耳を傾けるべき貴重な意見だと思うのだ。


 去る2019年12月14日、東京・秋葉原で開催された、クルマを愛する一般女性ドライバーの祭典、“トーキョーガールズカーコレクション2019”のエントラント数名に直撃インタビュー。ドライビングテクニックにも一家言もつ彼女たちの本音を聞いてみた。

本当に速い人は公道で飛ばさないはず

石塚春菜サン(神奈川県平塚市/OL)
「運転が大好きで、時々サーキットを走っていますが、限界域でのコントロールの難しさをいつも痛感します。つい男性の運転に対して辛口になってしまいます。なんの根拠もなく、自分の運転技術を過信している人少なくないと思います。公道で飛ばしても意味ないし、危ないだけなのに『オレ、速いんだぜ』的なアピールされると引いちゃいますね。周囲の状況を読んで、機転を利かせながらスムースに流れにのることが大事だと思うんですが、無駄に加速したり、車間を詰めてみたり…正直怖いだけです。本当に速い人は、公道でもきっと速く走れるのでしょうが、そういう子供じみたことはしません。出せるスピードをあえて出さない大人な運転はカッコいいと思います」

乱暴な運転はワタシも大事にされてない証拠?

竹田桜子サン(神奈川県横浜市/助産師)「交通ルールを平気で無視する人は怖いです。車間距離を詰めたり、信号が青に変わる前に見切り発進をしたり、無理な割り込み、イエローラインをまたいだ車線変更、脇見運転…数え上げればキリがありませんが、モラルを語る以前の問題。身の危険を感じます。仮に彼氏だったら『ワタシのこと考えてくれていないんだ』ってガッカリしちゃいますね。自分のクルマと同じくらいワタシのことも大事にしてくれないと…。ほかのクルマや歩行者なども思いやった、優しくて余裕のある運転が好印象。女の子はみんな『飛ばしてほしい』なんてこれっぽっちも思っていないはずですよ」

余裕があってスマートな運転、素敵です

冨坂智子サン(東京都町田市/自営業)安心して助手席に乗っていられる運転が一番だと思います。ひと言でいうと“余裕のある運転”ということでしょうか? そういう人は街中では絶対にスピードを控えますし、常に周囲への目配り・気配りができていると思います。もっというと、ちゃんと先を見越せているのでしょう。危ない事態は前もって回避していたり、無駄にアクセルやブレーキを踏まないので隣に乗っていて快適です。歩行者や自転車などの交通弱者に対する行動もさりげなく優しくて、スマートだと思います」 

同乗者も思いやれない運転は失格ですね

新田里奈サン(大阪府堺市/自営業)「自分で運転する機会が多いので、男性の運転には厳しい目を向けてしまいます。のけぞってしまいそうな乱暴な加速や、身体にシートベルトが食い込みそうな急ブレーキ…乗せている人への思いやりがまったく感じられない運転は不愉快でしかなく、たまらず、『運転代わろうか?』と言いたくなります。あと、フロントウインドが飛び石傷だらけのクルマも要警戒ですね。これは、高速道路をしょっちゅう前のクルマとの車間距離を詰めて走っている証拠。乗せてもらっても、きっと怖い思いしかしないはずなので、パスさせていただきたいと思います」

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