AE86にあった400台限定の特別仕様
1月10日からに開催中の東京オートサロン2020にて、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ・ガズーレーシング)は、昭和の走り屋たちのハートを熱くさせたハチロク(AE86)の限定車『ブラックリミテッド』と、それをモチーフにした現行86のコンセプトモデルを展示。2台に共通するコダワリを探ってみたい。
まずはAE86のブラックリミテッドについて簡単に説明しよう。展示車は後期型トレノの”GT-APEX”をベースに作られた、わずか400台の限定車。名前から分かるとおり黒をテーマとしたモデルだ。色だけじゃなく数々の特別装備も与え、サイドドアポケットやゴールドのアナログメーター、エンブレムのゴールド化、専用ステッカー、ロゴ入りシートにくわえ、本来はオプション設定のパワーウインドウを標準装備化するなど、昨今のハチロクブームの前からファンの間では高値で取り引きされた。
会場に展示されているブラックリミテッドは、個人所有のユーザーカー。あえてチューニングは行なわず、ホイールに至るまでオリジナルを維持、かつ新車と見間違うかのような極上のコンディションである。
と、これだけでも十分な価値はあるのだが、もうひとつの目玉は隣に並べられた現行型のトヨタ86だ。
極め付けはダッシュボードの助手席側に刺繍された、”BLACK LIMITED”のロゴマーク。仮にこのまま特別仕様車として販売すれば、当時ブラックリミテッドを購入できなかった層、そして近年のハチロクファンも飛び付くこと間違いナシ?