オリンピック開催に伴いイベント会場を変更
モータースポーツイベントを取材するジャーナリスト、専門誌編集者などにより組織される団体「日本モータースポーツ記者会(Japan Motorsport-journalist Society = 略称JMS)」が主催する「第18回JMSモータースポーツナイト」が、都内で開催された。ここで日本モータースポーツ推進機構が毎年開催している「モータースポーツジャパン フェスティバル」の2020年の概要についても紹介が行われた。今年はオリンピック開催に伴い、会場は昨年までの東京・お台場から東京・渋谷にすることが発表された。
「モータースポーツジャパン フェスティバル」とは、日本のモータースポーツ文化の継承と発展を目的に、特定非営利活動法人(NPO法人)日本モータースポーツ推進機構が主催するイベント。各自動車メーカーと、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)、日本レースプロモーション(JRP)、GTアソシエイション(GTA)が、中心となって2006年から行っている。
モータースポーツを身近に感じられる春先のイベントとして「モータースポーツジャパン フェスティバル イン お台場」として、これまで東京・お台場の特設会場で開催されてきたわけだが、今年は東京オリンピック開催の関係でお台場の特設会場の使用ができないということで、その開催についてはアナウンスがなされていなかった。
ところが、今回JMSモータースポーツナイトの会場において、モータースポーツジャパン実行委員会の日置和夫委員長が「モータースポーツジャパン フェスティバル イン 渋谷」と題し2020年4月3日(金)~5日(日)に開催することを発表。渋谷駅周辺の8か所のスペースが書き込まれた地図がお披露目された。
これまでの走行イベントが開催されるのかは不明だが、15回目の開催となるモータースポーツジャパンはこれまでとは大きく異なることは間違いない。詳細なイベント情報は近日オフィシャルホームページで公開するとしている。
大賞は山下健太選手、特別賞は中嶋一貴選手
ちなみに、JMSモータースポーツナイトは新年会ともいえるイベントで、毎年この時期に自動車メーカーやレーシングチーム、レースオーガナイザー、サーキットといったモータースポーツ関係者を集めて行われる。この場では、毎回、モータースポーツ界において顕著な活躍をし、今後の活躍が期待される選手をJMS会員から募り、その投票によってJMSアワード(大賞および特別賞)を選出している。
今回は、ル・マンで優勝した中嶋一貴選手がJMSアワード特別賞、そしてSUPER GT GT500クラスでタイトルを獲得した山下健太選手がJMSアワード大賞を受賞した。残念ながら2選手ともに欠席、ということでビデオレターが会場に流され、JMSの高橋二朗会長からそれぞれの代理人に銀皿が贈呈された。
また、ステップアップカテゴリーで活躍、そして2020年シーズンでも更なる活躍が期待される若手ドライバーを紹介するコーナーでは、FIA-F4チャンピオンの佐藤 連選手、SRS-Formulaスカラシップ獲得、SFJ日本一決定戦ウィナーの岩佐歩夢選手、鈴鹿SFJチャンピオン、JSSスカラシップ獲得の澤 龍之介選手がこれに選ばれた。この3選手は、今シーズンと将来に向けての抱負を語った。
他にも今回はゲストとして「JAF WOMEN IN MOTORSPORT」座長であるモータージャーナリストの飯田裕子さんが登壇し、この女性のモータースポーツ参加促進に向けた活動などを紹介した。