残念ながらフル参戦は2021年シーズン以降におあずけ
アメリカの人気ストックカーレースとして知られている「NASCAR(ナスカー)」シリーズに挑戦を続けている「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、シリーズ唯一の日本人オーナー服部茂章氏が率いるチームだ。1月10-12日に千葉・幕張メッセで開催された東京オートサロン2020のグッドイヤー・ブースにはHREのスープラが展示され、今後の参戦計画を服部代表から聞くことができた。
HREは、「NASCAR(ナスカー)」の3大シリーズの一つであるピックアップトラックで競われる「NASCAR Gander OutdoorsTruck」シリーズ(トラック・シリーズ)に長年参戦しており、2018年シーズンにはシリーズタイトルを獲得。2019年はシリーズランキング5位という結果を残している。2019シーズンからは、さらに新たな挑戦として「NASCAR XFINITY SERIES(エクスフィニティ・シリーズ)」へのトヨタGRスープラでのスポット参戦を開始した。
東京オートサロン2020に展示されたのは、エクスフィニティ・シリーズに挑戦している「#61 ADVICS/AISIN GROUPTOYOTA SUPRA」。2019年12月に静岡県・富士スピードウェイで開催されたTOYOTA GAZOO Racing FESTIVALにも登場し、脇阪寿一監督がデモンストレーションラン。東京オートサロン2020のブースでは、前年同様、HREのピットクルーによるタイヤ交換デモンストレーションを披露した。
会場に現れた服部茂章代表は2020年シーズンの活動について「トラック・シリーズへのフル参戦」と「エクスフィニティ・シリーズへのスポット参戦」を継続。そしてドライバーには、オースティン・ヒル選手と2019年シーズンに引き続いて契約したことを話してくれた。
エクスフィニティ・シリーズへのスープラでの挑戦は、来たるべき新シーズンからフル参戦をする予定だったが、残念ながら昨年同様スポット参戦としたそうだ。もちろん、エクスフィニティ・シリーズでタイトルを獲得し、その上のカップシリーズへ挑戦するという計画は変わらない。少し先送りとなったわけだ。 NASCARの3大シリーズは、2月にデイトナスピードウェイで開幕する。すでに開幕まで4週間というタイミングだが、今シーズンもHREの挑戦を見守っていきたい。