50周年を迎えるトミカの2020年は話題が一杯!
誰もが1度は手にしたことがあるクルマ玩具メーカーのオーソリティー「トミカ(タカラトミー)」が、2020年で50周年を迎えた。1月15日、東京都内で行われた記者発表会の会場には、これまでに販売された1000台以上のトミカが展示されたほか、新商品の参考出品なども行われた。
世代を超えて親しまれてきたトミカは1970年にその歴史が始まる。当時、国内のデパートやオモチャ屋さんで売られていたミニカーのブランドといえば、マッチボックスやコーギーといったコレクター向けの輸入品が主流で、車種も外国車が多かった。
トミー(現タカラトミー)は、「なんとか国産車を作り、日本の子供達にもっと身近な国産ミニカーで遊んでもらえたら」という夢を実現するために、ミニカー専用の工場を新設。海外製品に負けないモノを作るという強い思いで「デザインのこだわり、走りの良さ、可動部を備えた遊び勝手」に着目した開発を行った。
そうした努力により完成したミニカーは、日産・ブルーバードSSS、トヨタ・コロナマークII、トヨタ・クラウンスーパーDX、トヨタ・クラウンパトカー、トヨタ2000GT、日産フェアレディZ432、ホンダ1300クーペ9の6車種。これらは、1台180円という価格設定で多くの子供たちを虜にしていった。
「トミカの歴史は日本の自動車産業の皆さんが築いてこられたクルマ文化の歴史無くしては語れません、心から感謝申し上げます」とは、タカラトミー代表取締役会長の富山幹太郎氏。
50周年を迎える2020年はトピックスだらけだ。東京オリンピックにあわせたトヨタの次世代型車両「e-Pallet」などをトミカ化。さらに、プログラミング教育を意識した「プログラミングトミカ」などの新製品の投入や、はとバスやロッテといった企業とのコラボレーション、2017年以来のアニメ化プロジェクトなども発表された。