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「トリコロールカラー」は日産レーシングカーの象徴!赤・白・青の組み合わせを辞めてしまった理由とは

2001年にコーポレートカラーが変更された

 日産自動車のロゴマークというと、赤・白・青のトリコロールカラーに塗られていたことが有名だ。レーシングカーでも1980年代のグループCカー、そしてグループAのスカイライン(R30、R31)などは、赤・白・青のトリコロールカラーが、ワークスマシンの象徴だった。

 もともとこのトリコロールカラーは、ダットサン時代のコーポレートカラーを継承したもの。ちなみにロゴマークの赤い円は「昇る旭日」を象徴し、ブルーの横棒により「至誠天日を貫く」を意味している。「至誠天日を貫く」とは、孟子の言葉で「誠実を尽くして取り組めば太陽をも貫く=必ず道は開ける」という意味。

 日産の創業者 鮎川義介が好んだ言葉で、当時、日本の自動車産業の将来に懐疑的な見方が多い中、自身の信念を貫き通す覚悟を込めていたと思われる。そんな伝統の日産のコーポレートカラーのレーシングマシンをめっきり見なくなってしまったのはなぜだろう?

 いまの日産ワークス=NISMOのコーポレートカラーというと、赤と銀の組み合わせだが……。その理由を日産自動車の広報に聞いてみた。

「日産のレーシングカーがトリコロールカラーでなくなった理由ですか。2001年にビジュアル・アイデンティティが変更になったとき、ロゴが立体的なものになったのに合わせ、コーポレートカラーも“赤・グレー・白”に変わったからです」

 また現在のロゴも、「長きにわたたって受け継がれてきた象徴的なロゴをさらに魅力的なものにしたい」という経営陣の強い思いにより決定されたとのこと。コーポレートカラーは変わっても、DNAとしての創業時の精神は引き継がれているといいう日産。

 いまはいろいろ苦しい時期かもしれないが「誠実を尽くして、道を開いてほしい」と思っている日産ファンも多いはず。レースでもワークスカーらしいカラーリングを復活させて、バリバリ活躍してほしい!

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