オシャレなスタイルとスポーティな走り
輸入車では最小クラスのコンパクトカー、ルノー・トゥインゴに待望のMTモデル「トゥインゴS」が追加された。
全長3.6m少々と極めてコンパクトなルノー・トゥインゴ。現行モデルは3代目で、2016年に日本導入されている。3代目トゥインゴはリアにエンジンを搭載し後輪を駆動する、今では希少なRRレイアウトを採用。2019年にマイナーチェンジされ内外装をリフレッシュしたほか、7インチのタッチスクリーンを備えており、iPhoneの「Siri」やスマートフォンアプリの「Googleアシスタント」が利用できる「イージーリンク」を新装備している。
マイナーチェンジでは、MT仕様は日本仕様から消滅していたが、待望の5速MTのトゥインゴSが復活。従来からある6速AT仕様は92psの0.9L直列3気筒ターボを搭載したが、新型の5速MT仕様には73psの1L直列3気筒の自然吸気エンジンを搭載する。
ターボこそ装着されない「S」だが、車両重量は1トンを下回る950kgと超軽量で、小気味よくマニュアルシフトしてやればスポーティな走りも可能。アイドリングストップを備える6速AT仕様は、実際の燃費に近いWLTC燃費で16.8km/L。一方アイドリングストップを備えないものの、5速MT仕様はWLTC燃費で19.3km/Lと優秀だ。また、自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)といった安全装備もAT仕様と変わらない。
ホイールこそアロイではなくスチール製のキャップ仕様となるものの、価格(税込)は179万円と、6速AT仕様の「トゥインゴEDC」に比べて約20万円近く安価。比較的リーズナブルな設定がなされている。
フランス車らしく飛び切りオシャレで、貴重なRRレイアウト。小さいながら国産車では得られない魅力にあふれたコンパクトカーがルノー・トゥインゴ。そのMT仕様、トゥインゴSはMTファンの期待に応える貴重な1台だといえるだろう。