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234PSエンジンを搭載するドゥカティ「スーパーレッジェーラV4」登場!カーボンパーツで車重152.2kgを実現

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: ドゥカティ

500台限定のフラッグシップ・スーパースポーツ

 2020年2月6日、イタリア・ボローニャで、ドゥカティがスーパーレッジェーラ(Superleggera)V4を発表した。「スーパーレッジェーラ」とは、イタリア語で“超軽量”の意味を持ち、ドゥカティ・スーパースポーツモデルのフラッグシップである「パニガーレV4」をベースにシャシー、スイングアーム、ホイールをカーボンファイバー製としたモデルである。変更は、シャシー構造部材の置換だけでなく、サーキットでのパフォーマンスを最適化するためスイングアームを延長。より速いコーナーの進入と立ち上がりを実現している。

 2016年のドゥカティMotoGPマシンからヒントを得たカーボンファイバー製“バイプレイン・ウイング”は、270km/hの速度で走行したときに50kgのダウンフォースを発生。これは、パニガーレV4およびV4 Rのウイングによって生み出されるダウンフォースよりも20kgも大きな数値だという。これにより加速性能とブレーキング時の安定性が向上している。

 搭載される998ccV型4気筒エンジンは、パニガーレV4およびV4 Sの1103ccV型4気筒エンジンよりも2.8kgも軽量化に成功。公道走行用のアクラポヴィッチ製エグゾーストを装着した状態では最高出力224PSを発生し、 サーキット専用のアクラポヴィッチ製チタニウム・エグゾーストを装着すると、最高出力234PSまで向上。また、このエグゾースト専用のエンジン・キャリブレーションを行うと、専用の“レースGP”ディスプレイ・モードが利用可能にもなる。

 カーボンファイバー、チタニウム、マグネシウム、アルミニウム製コンポーネントを多用したスーパーレッジェーラV4の車両乾燥重量は159kgと、ベースモデルのパニガーレV4より16kg軽いくなっている。そのため車重1kgあたりのパワーは1.41PS/kg(最高出力224PS/重量159kg)を実現。公道モデルとしては驚異的な数字である。サーキット仕様のレーシングキットを装着すると、その数値は1.54ps/kg(最高出力234PS/重量152.2kg)へとさらに高まる。

 専用の電子制御システムにより、あらかじめ、レースA、レースB、スポーツの3つライディングモードがセットされている。さらにそこから5種類のモードを追加可能。また、最新のラップタイマーも装備する(ラグナセカ、ムジェロ、ヘレス、セパン、ロサイルの5つのサーキットのフィニッシュライン/区間座標がデフォルトで設定されている)。

 最新世代のEVO2へと進化したドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)とドゥカティ・クイック・シフト(DQS)アップ/ダウンのエレクトロニクス・パッケージも用意。チタニウム製ショックアブソーバーの軽量オーリンズ・サスペンション・システムも標準装備する。

 ドゥカティの市販車史上、もっともパワフルで最先端のテクノロジーを搭載したこのスーパーレッジェーラV4購入者には、ムジェロ・サーキットでスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するパニガーレV4 Rに試乗することができる「SBKエクスペリエンス」への参加が可能。さらに購入者の中から30名には、MotoGPでアンドレア・ドビツィオーソ選手とダニーロ・ペトルッチ選手が駆るデスモセディチGP20で、サーキットを試乗するという「MotoGPエクスペリエンス」を楽しめるドゥカティ史上初のイベントが用意されている。

 生産台数は限定500台。非常に複雑な製造工程が必要なため、生産はわずか1日5台に限定され、欧州でのデリバリーは2020年6月からで、その全数は2020年中に生産されるという。価格は現在のところ発表されてはいない。

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