走る楽しさを刺激する専用パーツが満載
2月14日(金)~16日(日)に開催中の大阪オートメッセ2020。ホンダのブースで必ずチェックしたいのは、2月13日から販売を開始された新型フィットをベースに、モデューロが早くもモデューロXコンセプトモデルを出展してきた。開発中とはいえ所有欲と走る楽しさを刺激する専用パーツが満載だ!
クルマは単なる移動手段じゃなく、乗り手の心を踊らせる存在。それはスポーツカーに限らず、ミニバンやSUVであっても変わらない。そんなコンセプトで開発される『モデューロX』は、ドリキンこと土屋圭市氏がアドバイザーを務めており、現在のところS660、ステップワゴン。ヴェゼルの3車種が販売されている。そこへ新たに加わるのが、新型フィットだ。
大阪オートメッセで展示された『FIT Modulo X Concept』は、e:HEVのFF車がベースとなっており、内外装から足まわりまで数々の専用装備が与えられている。まずエクステリアから紹介しよう。
フロントグリル、フロントエアロバンパー、リヤエアロバンパー、テールゲートスポイラーはすべて専用デザイン。ドアミラー、ドアロアガーニッシュ、リヤライセンスガーニッシュは精悍なブラック塗装されている。造形はモチロン整流効果にもこだわっており、特徴的なのはフロントバンパーの両端に設けられた突起だ。
サイズはごく小さいもののボディサイドを流れる空気を整え、クルマ全体のエアロダイナミクスを向上させる効果があるという。フロントのアンダーパネルにも同様の突起があり、そちらはボディ下面から後方へ流れる空気をスムーズにする。S660モデューロXでも同様なフィンがバンパーに装着されていたが、土屋氏は「80km/hあたりから安定感がアップしてハンドリングが良好になる。サーキットだけでなく高速道路でも効果を感じられるはずだ」とコメントしていたこともあるから、フィットでも期待したいところだ。
足まわりにはレーシングドライバーとして名を馳せた、土屋圭市氏のエッッセンスを惜しみなく注ぎ込む。専用チューニングが施されたサスペンションは、ドライバーにはクルマを手足のように操る喜びを、そして同乗者には快適さと安心感を与えるような味付け。ホイールも専用の16インチが与えられ、組み合わせるタイヤは185/55-16となっている。
室内は『クールな大人の情熱』をコンセプトにデザイン。専用ブラックインテリアと名付けられ、ステアリング、シフトノブ、シフトレバーブーツ、カーペット、パワースイッチ、シートに加え、ステアリングスイッチ、シフトゲートカバー、カップホルダーはダークシルバーで、単調に見せない工夫や視認性に優れる9インチのプレミアム・インターナビも搭載する。
気になる正式リリースの時期だが、従来のモデューロXと同じく、ベース車両の発売から1年後くらいを目標にしているそうだ。今後のアナウンスに期待しよう。