走りのパフォーマンスアップ
「4ドア、広い車内、速いセダン」と言う、普通にありそうで、じつはなかったクルマとして日産の「スカイライン400R」に注目が集まっている。GT-Rマガジンとしても、400Rと言うネーミングを受けたこのセダンは無視できない存在だ。当然、国内のチューナーからも素性の良い一台として注目を集めるベース車両となっている。
チューニングの老舗ショップ「フェニックスパワー」は早くも400Rの開発を手がけ、大阪オートメッセ2020のブースにて展示。同ショップ代表を務める横山耕治氏に話を伺ってみると、まず最初に驚いたのは、その速さだったと言う。
250km/hあたりまで対応できる足回りを目指した
「高速でラクにクルーズするのが楽しいクルマですね。サーキットを走るキャラクターではないから、今回のショーで数多く出展されているスープラとは対極の位置付けという感じでしょうか。ホイールベースが長い400R、それが短いスープラ。特別なスカイラインですがウワサでは売れているらしいので、お客さんが400Rに乗ってきてくれるのが、今から楽しみです」
フェニックスパワーが手がけた日産のチューニングを見てみると、まず最初に気になったのはサスペンションだった。180km/hまでは十分だが、それ以上になってくると、さすがに柔らかさが顕著に。そのため、250km/hあたりまで対応できる足回りを目指し、「アラゴスタ」と共同開発。その完成品を展示車両にセットしてきていた。
ブレーキも同様で、ノーマルでも180km/hくらいまでは十分によく効くブレーキだが、それ以上への対応を目指し、「エンドレス」のモノブロックを装着。開発車両として、この400Rを使用し、今回の出展となっている。なお、エンドレスのカタログにも近日中に掲載されるとのこと。