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ドレスアップな「救急搬送車」をカスタムカーショーに展示した意図とは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: 清水良太郎

エアロパーツにローダウンされたリアル救急車

 西日本最大級のカスタマイズカーの祭典「大阪オートメッセ2020」の会場に、どこか異色の展示車両があった。「救急車」である。よく見ると、エアロパーツは付いているし、ホイールやマフラーも変わっている。救急車を出展したのは、大阪のカスタマイズショップ『CK company』。今回の展示について話を聞いてみた。

 CK companyは、カスタムカーのほかにキャンピングカーの製作、板金塗装を得意とする会社だが、数年前からカスタムのノウハウを生かして病院と提携。展示された救急車は、消防署から出動するタイプではなく、病院から病院へ患者を運ぶ「救急搬送車」。エアロパーツやローダウン、ホイールなどは大阪オートメッセ限定の展示仕様としてカスタムしているが、実際に病院に納車されている”ホンモノ”なのである。

 出展されたのは、トヨタ・200系ハイエースの標準サイズと、三菱・ミニキャブベースの軽自動車の救急車。通常の救急車は、ストレッチャー(担架)での移送が前提だが、CK companyが開発した救急搬送車は、車いすを乗せられる画期的な仕様(ハイエース)。電動リフトがついていて、ストレッチャーを降ろせば、2台の車いすを積載可能。自動で固定する機能も搭載されていた。

 もうひとつ、これまでの救急車は新車からの製作が基本だったが、CK companyでは中古車ベースでのオーダーも可能。車両価格をかなり抑えられるというのも大きな特徴になっており、すでに5台を納車した実績があり、医療現場で活躍しているという。

 一方、ミニキャブベースの救急車は「狭い道にも入っていけるコンパクト搬送車」と新たに企画された車両で、こちらも消防署への納入を検討中。スズキのエブリイをベースとしたタイプも考えているそうだ。

 構造変更届や警察署への届け出などを含め、クルマ作りだけでなく申請から納車まで、CK companyが引き受けて、きちんと救急車としてナンバーをとっているというところにも注目したい。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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