足腰が不自由な方への移動のパートナー
東京ビッグサイト南展示棟で開催された「東京ケアウィーク2020」は、介護・健康から先端技術・まちづくりまで、高齢者の生活を支援する6つの展示会で構成されている。そのうちのひとつ「第3回超高齢社会のまちづくり展 -Care CITY-」に、自動運転開発用プラットフォーム等の製造・販売を行っているロボットベンチャー企業のZMPが出展。RoboCarシリーズの1人乗りロボ「Robocar Walk」を登場させた。
ZMPといえば、全自動車両を各地で実証実験を行うなど、自動運転技術を活用した車両から無人フォークリフトや物流ロボット、そして自動運転開発用プラットフォーム等の製造・販売を行っている企業だ。同社では「人の移動を変革する」としてRoboCarシリーズ・Life Robot Brothers(低速自動運転三兄弟)として3機種を展開。そのうちのひとつ、1人乗りロボ「Robocar Walk」を出展した。
介護福祉系展示会では初出展となるZMPが持ち込んだ「Robocar Walk」は、人の移動を自由にするパートナーとして昨年7月に発表されたモデル。2017年に登場した宅配ロボット「CarriRo Deli」、昨年12月に発表された警備ロボット「PATORO」とともに3兄弟という位置づけでラインナップされている。
「Robocar Walk」は、フロント部に設けた表情を模したイラストと声によるコミュニケーションを取りながら、目的地まで安心で確実な移動を行うことができる低速自律移動型の1人乗りモビリティ。製品としては車いすとして分類される。
価格は月額10万円 (税抜/本体5年リースの価格) ~ となる。また、自動走行用マップの作成や現地セットアップ等の初期費用、および保守費用、管理システム利用料などが別途必要となる。