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スズキ・ハスラー・ストリートベースは若者のカルチャーをクルマで表現

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

ストリート発祥のカルチャーを表現

 2月12日(金)~14日(日)に開催された大阪オートメッセ2020。スズキのブースで異彩を放っていたのは、話題の新型ハスラーがベースの『ハスラー・ストリートベース』だ。若者のカルチャーを表現したという、コンセプトカーのディテールに迫ってみた。

 いつの時代も若者のカルチャーが誕生するのはストリート。スケボーやBMXやダンスなどなど、世界的な流行となったカテゴリーも多い。スズキはそんな文化を自動車メーカーとして応援すべく、昨年の12月24日にデビューした新型ハスラーを使い、ストリート発祥のカルチャーを表現した。

 その名も『ハスラー・ストリートベース』で、流行の担い手である20~30代がターゲットだ。先代モデルから直線を基調とするボディが特徴のハスラーを、このコンセプトカーでは『コンテナ』に見立てており、光沢を抑えたマットなカラーを採用している。

 ボディと同色で揃えた無骨なデザインのホイール、そしてタイヤのサイドウォールに施されたペイント、さらに縞鋼板を想起させるパターンのルーフと合わせ、ワイルドでありながらクールな雰囲気を身にまとう。

 室内はダッシュボードまわりをパープルやグリーンを軸とした妖艶なカラーでまとめ、見栄えにもこだわった収納スペースやホルダーを追加。またイルミネーションとスピーカーを各部にインストールし、クラブやライブ会場のように臨場感ある光と音の共演を楽しめるのも特徴だ。ラゲッジにはスケボーを固定する専用のホルダー、そしてシートの裏側にはボトルホルダーと、ハスラーの武器である実用性をより高めた数々の小ワザも注目される。

 性能にはまったく関係ない部分だが、個人的に面白いと感じたのはバックドア裏のステッカー。閉じた状態ではまったく見えず、開けば個性を思い切りアピールでき、ハッチバック車の手軽なドレスアップになりそう。スズキのブースでは熱心に細部の写真を撮る若者が多く、市販化を望む声も少なくないと思われる。出展されたままの姿で市販する可能性は低いだろうが、オフ系カスタムが多いであろうハスラーの、違う楽しみ方を提案してくれるのはありがたい。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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