公道を走るための特殊免許取得と訓練
さて、戦車も公道を走ることがあるため、当然ながら運転免許証は必須だ。戦車の場合は「大型特殊免許(カタピラ限定)」を取得せねばならず、さらに陸上自衛隊内のライセンスとして職務や職種に応じた「特技(MOS)」という資格も必要。この場合、「双輪操縦」が必要となるそうだ。
なお、免許取得は自衛隊が管轄する教習所(自衛隊自動車訓練所)にて実施(期間は3~4ヶ月)。これも仕事の一環なので集中的に学ぶことになる。まずは大型免許取得を行ない、それが終わると特技の練習をするそうだ。
ちなみに毎年、富士の演習場で実施される「総合火力演習」は、富士の普通科教導連隊が中心になって行なうので、演習で戦車に乗りたいという場合は、そちらに所属する必要があるようだ。なお、ほかの地区部隊も支援として派遣されるが、その都度持ち回りになっているとのこと。
これが戦車に乗るための道筋だが、免許や特技の取得の難易度はあるが、想像していたより現実味がある印象だ。また、戦車に乗っている隊員たちは常に一緒に行動するため、仲間としての結びつきはとても強いものになるとも聞いた。
国を守るためだけでなく、地震や噴火などの災害派遣でも目にする自衛隊の活躍。今日も隊員たちは専門分野を学び、日本の平和を守っている。
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