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400馬力オーバーの「史上最強スカイライン」がよりスポーティに! 日産「400Rスプリント コンセプト」の全貌を探る

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: 清水良太郎

NISMOのデザイン担当が手掛けた本格仕様

 2019年の9月に登場以来、『走りのスカイライン復活』と、スカイラインファンから好意的に支持されている「スカイライン400R」。大阪オートメッセ2020の日産ブースには、そのスカイライン400Rをベースに、さらに“走り”を磨いた「400R SPRINT CONCEPT(スプリント コンセプト)」が披露された。

 ベースモデルの400Rはスカイライン史上最強の405馬力を誇りパフォーマンスは際立っている。だが、外観は”350GT”と大きな違いがないというのが寂しいところだ。そこで「400Rのパフォーマンス感をよりストレートに表現したら、どんなクルマになるのか」というコンセプトで作られたのが、400Rスプリント コンセプトだ。

 マットブラックの樹脂系のパーツは軽量の素材感を表現し、空力を向上させた前後バンパーやリアウイングを装着。カラーリングにもスパルタンなホワイト/ブラックを採用するなどで、よりファンクショナル(機能的)なイメージと高性能感を表現している。

 覚えている人もいるかもしれないが、2019年に開催された自動車ショーに日産が出展したコンセプトカー、クローラー付きのジュークも、フローセントグリーンのアクセントのボディカラーを採用。そのジュークのボディのゼッケンが「19」だったのをまるで引き継いだかのように、ボディサイドには「20」の数字が入れ込まれている。

 実は、この「20」には別の意味があり、ひとつは2020年の「20」であること。さらにはベースが400Rなので「20の二乗」(202)というシャレも効かせてあるのだ。また、エアロパーツは専用で作られたワンオフで、NISMOのデザイン担当者が手掛けた本格派。各パーツをアクセサリー部品として販売するのか、全て装備したコンプリートカーとして登場するのかは検討中とのことだが、いずれにせよ製品化を目指しているのは確かとのことだ。

 その他、パワートレインは400Rのままだが、タイヤ・ホイールは20インチになり、R35GT-Rのフロントタイヤとほぼ同じサイズになっているし、マフラーのエンド部もGT-R用と同じタイプを採用している。

 インテリアは、レカロシートの表皮を張り替え、カラーなどをエクステリアとマッチング。これらにより、往年のファンから比較的若いドライバーまで幅広く魅了する、新しいスカイライン・スタイルが出てきたことを素直に喜びたい。

高級感とクラシカル感を向上させた仕様も登場

 日産のブースにはもう一台、スカイラインをよりラグジュアリーにカスタマイズした「スカイライン DELUXE ADVANCED CONCEPT(デラックス アドバンスド コンセプト)」も登場。こちらは60年以上の長い歴史を誇る、伝統のスカイライン ブランドを大事にしようということで、プリンス時代のスカイラインに設定されていたデラックスをモチーフとしている。

 ボディカラーをツートーンにして、しかもプレミアム感のあるブラウンを採用。色の塗り分け部分では、スカイラインの象徴として知られる伝統のサーフィンラインを強調することで、往年のファンも喜ぶクラシカルな雰囲気を追求している。レイズ製の20インチホイールの色もボディカラーとコーディネイトされた専用色で、スペシャリティ度はかなり高い。

 インテリアにも力が入っていて、より華やかでリッチなイメージのツートーンカラーを採用し、ヨーロッパのプレミアムカーに比肩するようなムードを演出している。

 よりパフォーマンス感をフィーチャーした400R スプリント コンセプトと、さらなるプレミアム感を向上させたデラックス アドバンスド コンセプト。同じV37スカイラインをベースとしながらも、これだけコントラストがはっきりしているこれら2台の「スカイライン」が、今後どのようなカタチで市場へ投入されるのか、とても興味深い。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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