メルセデス・ベンツの安全神話! 独自の工夫を施したフロアやペダルが「脚や足首」のケガ予防する 『AMW編集部』 5年前 衝突時の見えないダメージを軽減する工夫 いまのクルマには、当たり前のようにシートベルトやSRSエアバッグが標準装備されています。確かに衝突時の重要な安全装備で主に上半身を保護しますが、脚や足首の安全性までは保護してくれません。 正面衝突の際、主にブレーキペダルがドライバー側に突き出し、脚や足首を傷つけるケースが多いのをご存知でしょうか。その事実は、「メルセデス・ベンツ」が独自に実施した事故調査結果からも証明されているのです。脚や足首を怪我した場合、手術入院・通院やリハビリの期間が長くかかり、ダメージが想像以上に大きくなりがちになります。 そこで、メルセデス・ベンツのブレーキペダルは、強い衝撃を受けると前方に移動してドライバーの足元から離れるように設計。さらにピボットペダル・アッセンブリーにより、できるだけ脚や足首の怪我を軽減するように工夫が施されています。 このようにメルセデス・ベンツは、モデルにより構造が異なるものの、脚や足首に対しても独自の安全対策を実施していますが、それだけではありません。他にも足元にあるカーペットの下には「ポリスチレン・フォーム」製の厚いフロアパッドを設置。前方からの激しい衝撃で、床やフロアパネルが盛り上がるほどの激しい衝撃でも、このパッドが脚や足首に加わる衝撃を吸収し、怪我を軽減させているのです。 衝撃吸収パッドの厚いフロアマットと薄いフロアマットの上に玉子を載せ、下部から衝撃を加えた比較テストを実施。結果、薄いマットはダイレクトに衝撃を受けて玉子は割れてしまった反面、ぶ厚いフロアマットに置かれた玉子は一切割れず、車体底面からの衝撃を吸収したのです。 この様に、メルセデス・ベンツは脚や足首にも衝突時の被害を最小限にする細心の安全対策を実施しています。近年の交通事故死者数が大幅に減ったのは、乗員の安全性を追求してきた自動車メーカーによる努力の賜物といえるでしょう。