WRC投入ベースモデルのGRヤリス登場まで
ヴィッツがフルモデルチェンジし、新生「ヤリス」として登場。海外市場向けのモデルと共通の名前を与えたことで、文字通り“世界戦略車”としてトップセラーへの新たな一歩を踏み出すことになりました。また、モータースポーツにおいても世界ラリー選手権(WRC)で活躍している「ヤリス・ワールド・ラリーカー」の次期競技車両のホモロゲーションモデルとなることも決定。量販車や競技車両だけでなく、直接的なベースモデルとなる『GRヤリス』に、一層関心が高まっているのです。
TGRFにてサプライズなお披露目
GRヤリスの詳細を見ていく前に、まずは“立ち位置”から確認しておきましょう。GRヤリスは量販モデルのヤリスに対してはパフォーマンスを一層レベルアップさせたホットモデル。そして、世界ラリー選手権(WRC)を戦うヤリスWRC(ワールド・ラリー・カー)の直接的なベース車両でもあります。
すなわち、GRヤリスは量販モデルとWRCの競技車両の間に位置付けされるモデル。先代の3代目ヴィッツ(海外名ヤリス)における”GRMN”と同じで、(来シーズンには新型が導入され、先代となる予定の)現行ヤリスWRCの直接的なベースモデルの位置づけとなっていました。
そんなGRヤリスは、昨年12月に富士スピードウェイで行なわれた「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL(TGRF)」でサプライズデビュー。WRCにスポット参戦した勝田貴元選手のドライブでピットアウト。コースを1周し、スタンドを埋めたファンの目前で停車しましたが、実車はカモフラージュカラーを身に纏い、詳細発表は東京オートサロン2020までお預けとなってしまったのです。