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「レギュラーガソリン車にハイオクを入れたらどうなる?」 その逆パターンはエンジン破壊の恐れあり

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TEXT: 髙山則政  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れたら

 ここまでの話とは逆に「ハイオク仕様車にレギュラーを入れた場合」だ。自動車メーカーでは、ハイオクが入手できなかったことも考えてエンジン破損に至らないように制御プログラムを変えるようにしている。

 ロジック例としては、ノックセンサーでエンジン始動時あるいは走行時にノッキングを検知すると、レギュラー用の点火時期を遅くしたものとし、ターボ車ならば最大ブースト圧を下げる制御マップに切り替えるようにしているのだ。

 ドライバーは、加速力の低下などを感じることもあるが、エンジンによっても症状の出方が異なる。古めのターボ車で圧縮比が9あたりかそれ以下であれば、おとなしく走る分には違いを感じないかもしれない。というのも、圧縮比が低い状態ではそもそもノッキングしにくいので、ブースト圧を掛けない限り普通に走れてしまうわけだ。

 一方でハイオク指定車にレギュラーガソリンを入れるとリスキーなケースもある。高圧縮比のハイチューンドNAエンジンだ。エンジン自体の要求オクタン価が高いため、制御側でノッキングを回避するマージンが少なく、ノッキングによるダメージの影響を受けやすい。

 筆者は圧縮比13のバイク(98以上のハイオク指定でノックセンサー付)に、レギュラーを入れてみたが、60km/hまでの緩い加速でもカリカリとノッキングが発生し、まともに走れたものではなかった。また、トヨタ86(圧縮比12.5)でもレギュラーを入れるとやはり街乗りレベルの加速でもノッキングの発生が目立った。そのままサーキット走行したために直噴インジェクターのシールが溶けて吹き飛んだ事例もある(該当シールはFA20エンジンの弱点だが、この事例では強化品を入れた状態で発生)。

 このように、ハイオク車へのレギュラー給油はノッキングを判定してアクセルを戻すなどの対応ができない人は行なわないよう気をつけたい。

 

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