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ピーク前に知っておきたい!クルマに付着した「黄砂」の簡単ボディ対策とは

黄砂がクルマに与える影響と洗車方法

 クルマ好きにとって厄介な存在が、春に訪れる「黄砂」。中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原などの乾燥地域で、数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌や鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来してくるものです。

 青空駐車していたら、ボディは知らない間に黄砂だらけ。クルマに与える影響として悩んでる人も多いのではないでしょうか。黄砂の粒子には、石英や長石などの造岩鉱物、雲母、カオリナイト、緑泥石などの粘土鉱物が多く含まれています。カタチも鋭利で、日本まで到達する黄砂の粒子径分布では、直径4ミクロンくらい。その分析からは、土壌起源ではないと考えられるアンモニウムイオン、硫酸イオンなども検出され、飛来の際に人為起源の大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。

 そのため、普通の砂とは違って簡単に落とすことができません。とはいえ、ボディに付着したままにしておくとこすれてキズが付いたり、雨など濡れることで粘土のように固まってしまい、塗装面からはがれにくくなってしまう可能性もあります。

 しかも、黄砂は花粉の時期とも重なります。花粉は粘着質で落ちにくく、放っておくとボディのシミの原因となる可能性も。雨に濡れると中からネバネバした物質が染み出し、塗装やコーティング被膜に吸着。そのまま乾燥すると無数のシミを作ってしまいます。黄砂と花粉のダブルパンチ、この時期はしっかりとした対策が必要なのです。

 黄砂が特に多いのが3月~5月。ピークの4月には、ひと雨降っただけでボディが真っ白になるほど。放置するとザラザラこすれてキズつきの原因になるし、せっかくの塗装やコーティング被膜がダメージを受けてしまうこともあります。黄砂も花粉も、面倒がっていきなりタオルで水拭きでゴシゴシやったりすると、塗装やコーティング被膜をキズつけることになります。では、黄砂が付着した場合、どのようにしたらいいのでしょうか。

黄砂が付着した時の対処法は

 とにかく「早めに水洗い」すること、です。ボディが黄砂まみれになってしまったら、雨が降る前に水洗いを行ないましょう。なかでも家庭用の「高圧洗浄機」がオススメ。 高圧の水で黄砂の微粒子もろとも吹き飛ばしてしまうので、塗装面やガラスを手早くスッキリ洗浄することができます。その後に可能ならば、再度手洗いもしくは洗車機を使えば、傷の心配もなく洗い上げることができるでしょう。

 高圧洗浄機がなければボディにたっぷりのシャワーを施し、ノズルをジェットにして黄砂を吹き飛ばしてやるのがオススメ。簡単なことのようですが、毎日はとても手間ですよね。しかし、この日々の洗車がとても重要なのです。

 次に、洗車できたならコーティング。ボディの被膜によって黄砂が付着しにくくなります。黄砂が飛ぶのは一度だけではありません。せっかく洗車しても再び黄砂が付着しては面倒なハナシ。コーティングすることによって塗装面がなめらかになり、黄砂が付着しにくくなります。

 なお、ボディカバーで黄砂防止したいところですが、風が吹くとカバー内部に空気を巻き込み、その際に粉塵がカバーとホディとの間で摩擦することになります。いくらボディカバー内面に起毛処理をしていても摩擦することで傷は入りやすく、特にボンネットやフェンダー、ルーフの先端など角部分へのリスク非常に高いといえるでしょう。

 ボディカバーは本来、無風の屋根付きガレージで長期保管する際に使う方がベスト。青空駐車のサンデードライバーでボディカバー利用の方はご注意を。

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