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日本独自の小型キャンピングカー「軽キャン」がシニア夫婦に最適な理由5つ

小さくても実用的で安心感も高い

 以前にもオートメッセWEBで、キャンピングカーを楽しむシニア夫婦について紹介しましたが、今回は「軽キャンピングカーがシニア夫婦には最適な理由」についてご紹介したいと思います。定年退職後、キャンピングカーを買うとなると、もう年だから大丈夫か?という不安が出てくるはず。では、どのような理由で軽キャンピングカー(以下:軽キャン)をオススメするのか述べたいと思います。

2人だからこそ最適なサイズ感

 仲の良いご夫婦ならば、小さい”軽キャン”でも大丈夫。長年連れ添ったご夫婦には、ある程度の距離感が必要ですが、それも一晩の事だと思えば割り切れます。とはいえ、どうしても添い寝はしたくない場合は、ルーフにテントを備えた「ポップアップルーフ車」がオススメ。奥様を車内でゆっくりと寝かせてあげて、ご主人様は屋根の上に備えたテントでマッタリ過ごすといいでしょう。

 また、意外と場所をとる荷物ですが、なるべく断捨離をして最低限に留めておくことをオススメします。もしくは、ルーフボックスを利用すれば、軽キャンでも普通の日常生活を送る分には全く問題がないでしょう。

運転のしやすさも変わらない

 キャンピングカーは大きなクルマというイメージですが、軽キャンの殆どは軽自動車規格サイズなので普通車よりも運転しやすいと言えます。そのため、街中での取り回しや、駐車などで苦労する心配もありません。

 最近、微妙に運転が下手になってきたと感じる人や、狭い道を通るのが臆病になっている方も、小さくて軽快な軽キャンピングカーならば安心と言えるでしょう。しかも、キャンピングカーの死角とも言える高さ方向への不安も皆無なのです。

あると便利な装備やオプション

 軽自動車なので物理的な車内スペースの制限があります。前述のルーフボックスもそうですが、小さな「テント」を用意しておくとキャンプ場に泊まった時は、別宅(離れ)として使用可能。気持ちのいい季節や天候の時はテント泊、逆に荷物をテントに入れて車内で広々就寝ということができるわけです。もちろん、テントか車内か好きな方を選んで、別居就寝といったバリエーションもOKと、フレキシブルな利用が可能です。

 他にもオススメは「カーサイドタープ」。簡単に組み立てて、片側を車に固定するだけで、一挙に快適スペースが2倍になります。また、夏場は日差しを遮ることができるのも高齢者にとっては嬉しい限り。リビングスペースやキッチンスペースなど、使い方によっていろんな演出ができるのです。

 この他にも、ちょっとした事で便利なアウトドアグッズや、100均ショップなどで売っている小物なども、普段から探しては使ってみると快適なクルマ旅ライフに役立ちますよ。

 

コンパクトなクルマ旅も楽しみ最大限に

 軽キャンピングカーでクルマ旅の準備ができたら、後は出かけるだけ。「軽キャンだと非力では?」とか「高速道路では遅い?」と心配される方がいますが、確かにターボ付きでない限りは普通車に比べると非力ですが、思う程ではありません。逆に「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」で、ゆったりするにはピッタリのクルマだと言えるでしょう。

 私の知人でも、高速走路は極力使わずに下道メインでクルマ旅されている方がいます。小回りが利く軽キャンだからこそ、普通のキャンピングカーでは行けない様な穴場スポットにも行けるクルマ旅が楽しめるのです。

財布に優しい車両代や維持費

 日本が誇る軽キャンはシンプルな機能で低価格な車両が多いのも特徴。150万~300万円程度と一般的なキャンピングカーの半値以上で購入できます。自動車税や保険料、メンテナンス費用などのランニングコストも軽自動車なので家計に優しいのもメリットといえるでしょう(自動車税は4ナンバーと8ナンバーで異なるので、購入前に確認が必要)。さらに、軽キャンならば普段乗りもできるのもメリット。大きなキャンピングカーオーナーのように、別途街乗り用のクルマといった2台持ちをする必要はありません。

 いかがでしたか? もちろん大型キャンピングカーには敵わない部分もありますが、それらを補っても有り余る優れた点があります。「キャンピングカー白書2018」(日本RV協会)のデータでも、ユーザーの3割近くが”定年により退職された人”で、その比率は増加傾向にあります。これは定年退職後の楽しみに時間を気にする事なく、自由に行動される方が増える傾向にあると予測されます。

 人生100年時代。迷っている時間はありません。思い立ったが吉日で、すぐにでも軽キャンピングカーで日本全国クルマ旅に出かけましょう。クルマ旅の魅力のとりこになって、高くて、もっと大きくて車内スペースの余裕のあるキャンピングカーに買い換えたくなるかもしれませんが、それはその時のお話です。

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