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セルフ水素ステーションがより身近になる? 海外の安全認証を取得した新型充填ノズルとは

セルフ式ノズルの大手が水素業界に参入

 業界最大級となる「スマートエネルギーWeek 2020」が東京ビッグサイト西・南展示棟および青海会場で開催。今回、展示会のひとつ「第16回[国際]水素・燃料電池展 ~FC EXPO 2020~」に、ディスペンサーメーカーである『タツノ』が出展していた。
 タツノは、ガソリン計量機の販売で国内トップシェアを誇るメーカーだ。近年はセルフ式のガソリンスタンドで使われる給油ノズルなども製造し、知らぬ間に手にする機会が増えているはずだ。 展示会には、燃料電池車(FCV)が利用する水素ステーションに設置されている高圧水素ガスディスペンサー2モデルを出品。ひとつは70MPaの充填ノズルを2本装備し、2台同時充填が可能なの「Hydrogen-Duo」(北米向けモデル)で、もうひとつは国内向けの「Hydrogen-NX L」(セルフ仕様)である。 2018年にドライバーが水素充填を行う「セルフ式」を認める規制緩和が行われて以来、現在徐々にだがセルフ方式を採用した水素ステーションが登場している。タツノの「Hydrogen-NX L」の特徴は、なんといってもPOSレジ外設機を内蔵しキャッシュレスに対応したセルフ仕様になっているというところだ。 水素ガスの取り扱いについて注意すべきは。電気のショートなどによる火花が起因とする爆発だ。POSレジ外設機を内蔵する同機は、電気機器が詰まっているPOSレジ外設機の容器内部を陽圧(大気圧よりも圧力を上げている状態)することで、常に空気を排出する内圧防爆構造を採用。万一、爆発性のある水素ガスが浸入しても、空気とともに排出することで安全性を高めているそうだ。

 また、「Hydrogen-NX L」に装着しているノズルは、タツノが新たに開発したオリジナルタイプ。海外の安全認証「ETL Intertek」、さらには防爆認証も取得している。 軽量でストレスのない操作を実現させたノズルで、耐久性にも優れており、これから一般FCVユーザーでも手にする機会が増えていくことだろう。

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