サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

「サポカー補助金」の申請受付スタート! 最大10万円支給となる”クルマ・人・装備”の条件とは

65歳以上が運転するクルマが対象へ

 いよいよ国による「安全運転サポート車(サポカー)補助金」がスタートしました。名のとおり、サポカーを買った人、またはサポカーになるように改造した人を対象とした補助金です。新車と中古車については”購入時の補助金”、改造の場合は”改造時の補助金”ですので、すでに購入済みの場合は対象外。申請の期限は設けられていませんが、予算が超過した時点で終了なので、早めに購入したほうがいいでしょう。

 まず、最低必要な条件から。サポカー補助金は高齢者が運転するクルマの安全性を高めることが目的なので、運転する人が高齢者の場合にのみ支払われます。具体的には「令和元年度中に満65歳以上となる高齢運転者」と規程。現在(2020年3月10日現在)は令和2年ですが、予算年度は令和元年なので「2020年3月31日までに65歳以上になる人」が対象です。

 申請可能な対象者は「運転者」となので、運転免許を持っていることが条件。自家用車の場合は、運転手1名に付き1台限りが補助金の対象で、たとえば夫婦で65歳以上ならば2台までが対象になるわけです。また、申請書類を見ると「所有者」と「使用者」を明記するようになっています。つまり、所有者は65歳に満たない家族で、使用者が65歳以上ならば申請可能。自家用車を法人名義で登録した場合は、補助の対象外となるので、自営業者の方などは注意が必要でしょう。

 また、自家用車だけでなく事業用車両も対象になるのも特徴。事業所が申請を行なう場合は、令和元年度中に65歳以上となる高齢運転者を雇用されている必要があります。つまり、令和元年度中に65歳以上となる高齢運転者を3名雇用していれば、3台分までが補助金の対象となるわけです。

 

装備によって補助金額は変わる

 補助金の対象車は、次の条件を満たす必要があり、新車は”登録車”と”軽自動車”、”中古車”で金額が異なります。また、後付けの”ペダル踏み間違い急発進抑制装置”の購入でも補助金は出るので、具体的な内容を確認してみましょう。

【車両購入】

(1)対歩行者の衝突被害軽減ブレーキを装備

補助金額:登録車6万円、軽自動車3万円、中古車2万円

(2)ペダル踏み間違い急発進抑制装置+対歩行者の衝突被害軽減ブレーキを装備

補助金額:登録車10万円、軽自動車7万円、中古車4万円

 

【後付け装置購入&取り付け】

・障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進抑制装置等
補助金額:4万円

・ペダル踏み間違い急発進抑制装置等
補助金額:2万円

 ただし「対歩行者の衝突被害軽減ブレーキを装備」を搭載した中古車を購入して補助金2万円が支給されている場合、補助金の上限額から後付けの「障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進抑制装置等」を装着しても、支給額は4万円ではなく2万円となります。

 2020年3月9日現在、サポカー補助金の対象となる新車は、国産車8メーカーに加え、アウディ、BMW、FCA、GM、ジャガー・ランドローバー、メルセデス・ベンツ、PSA、ポルシェ、フォルクス・ワーゲン、ボルボ、ニコルの車両となっていますが、全車とは限りません。中古車も前出のメーカー、インポーターから発売されたクルマが対象ですが、もちろん全車ではないのでチェックが必要でしょう。

 

専門業者による後付け装置の取り付けのみ対象

 前述のように「後付け装置購入&取り付け」に関しても2万〜4万円の補助金が出ると記載しましたが、このペダル踏み間違い急発進抑制装置で補助金対象となる商品を説明しておきましょう。

【障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進等抑制装置】
・トヨタ自動車:踏み間違い加速抑制システム
・ダイハツ工業:ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つくつく防止」

 

【ペダル踏み間違い急発進等抑制装置】
・サン自動車工業:S-DRIVE 誤発進防止システム2
・一般社団法人日本自動車車体補修協会:JARWA_S-DRIVE
・データシステム:ペダルの見張り番II/アクセル見守り隊

 

【ペダル踏み間違い防止装置】
・ナルセ機材:ワンペダル

 このように以上の3タイプに別れます。なお、後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置は、「指定の取り付け事業者での取り付け作業を行った場合のみ」が補助金の対象となるので注意してください。

モバイルバージョンを終了