レッドとブラックのストライプを組み合わせる
先にマイナーチェンジを受け、2020年モデルへと進化したヤマハXSR900(845cc)に引き続き、XSR700(688cc)もマイナーチェンジ。ヤマハならではのホワイトボディにレッドとブラックのストライプをあしらったオーセンティックなカラーリングを採用し、5月28日より発売を開始する。
「XSR700 ABS」は、先に登場した「XSR900 ABS」の弟分として2017年11月に国内に登場したモデルだ。ヤマハMT-09のプラットフォームを使用したXSR900同様、スポーツモデルであるMT-07をベースとしながら、オーセンティック(正統派とか本格派の意)な外観、街中もリラックス&カジュアルに楽しめる性能、カスタマイズの可能性を想起するボディ構成などをバランスさせ「Urban Casual Retro-ster」をコンセプトに開発された。
クロスプレーン・コンセプト(ライダーのスロットル操作に対しリニアなトルクを創出することを求める設計思想)に基づいた直列2気筒DOHC688ccエンジンは、最高出力54kW(73PS)、最大トルク68N・mを発揮する。しかしながらXSR900では標準搭載となっている、電子スロットルや、走行モードを変更できるD-MODE、トラクションコントロールといった電子制御デバイスを使うことなく、バイク本来のソリッドな性能を楽しめる一台となっている。
今回登場する2020年モデルは、ポジションランプを追加したヘッドランプを新たに採用。ボディカラーは、国内仕様登場当時はマットグレーとレッドの2色を用意し、2019年3月にマットブルーが追加され、これまで3色展開としてきた。しかし、今回のマイナーチェンジで「ラジカルホワイト」と「マットグレーメタリック3」の新色2色に切り替わることとなった。
「ラジカルホワイト」は、ホワイトをベースにレッドと塗装の塗り分けによるブラックのラインをあしらったもので「XSR900」同様、1980年代に人気を博したスポーツモデルのイメージを再現しているという。
もう一色の「マットグレー」は、タンクカバーにバフ掛け処理を行い、クリア塗装を施すことでアルミ素材の表情を楽しめる仕上げとした。こちらもタンクカバー・サイドにレッドとブラックのグラフィックを入れ、80年代がイメージされるカラーリングを残すものとなった。