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昭和車が付けていた懐かしのステッカー9選 「有鉛」「OK」「排出ガス対策済」の意味は?

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

時代を感じさせる規制モノから性能アピールまで

「ステッカーチューン」という言葉があるように、なにかしら貼りたいクルマ好きがいるものだが、その昔は純正状態でもいろいろなステッカー(シール)が貼られていたものだ。現在では車検の有効期限や定期点検、排ガス基準、ディーラー名ぐらいだろうか。随分と減ったものだが、昭和のクルマには規制モノや性能を誇示するものまで多彩にあった。ここでは、そんな往年のシールたちにスポットを当ててみよう。

【有鉛/無鉛/高速有鉛】

 昔のハイオクガソリンは”鉛”を混ぜて作られていた。いまや環境や人体に良くないので配合されなくなったが、一時は”無鉛”とともに”有鉛”のガソリンも併売。車両には使用指定燃料を表すステッカーが貼られてあり、「無鉛ハイオク」と呼んでいたことに懐かしい方もいるのではないだろうか。

 鉛入りのほうがパワーを出しやすく、エンジン内部の保護力が高かったのも事実。”高速有鉛”というのは「高速道路に乗るときだけは有鉛を入れましょう」というもの。また有鉛を混ぜる、”混合”というのもあった。

 

【排出ガス対策済/排出ガス51年規制適合車】

 「排ガス規制」がどんどんと厳しくなっていった昭和48年から昭和50年代にかけての時代。それらに対応していることを示すステッカーがリアウインドウに貼られていた。排ガス規制が厳しく言われた時代であり、更にNOxを低減するなど段階的に強化されていったのである。

 また、「点火時期調整」や「アイドルHC特殊」というのも当時の規制適合を表したものだ。

 

【OK】

 自動車メーカーが「出荷時の検査をちゃんとパスしてますよ」というオーナーに向けた証で、リアまわりのガラスに貼られていた。いまや、検査するのが当たり前のなったものの、最近では出荷前の検査で資格がない従業員に検査をさせていた問題もあった。 ちなみに、日産C10型スカイライン(通称ハコスカ)GT-Rのレース車両に貼られていた”OKマーク”は、また別の意味なのであしからず。

 このように、昭和は車両規制に関するステッカーが多かった時代。また、そのクルマの性能や装備をアピールしていたのも懐かしい面影だったのである。

 

【冷房車】

 現在では考えられないが、1970年代ぐらいまではクーラーの時代。そのクーラーにしても、超豪華な装備で、付いていないのが当たり前だった。逆を言えば、画期的だっただけに、「冷房車」のステッカーを貼ってアピールしていたのだ。

「デンソー」や「サンデン」など、小さくメーカー名が入っていたのもポイント。当時は、後付けの社外品のキットもあった。

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