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【その取り付け方は違反かも?】ドラレコからヘッドライトやカーテンまで、車検でアウトになる事例6つ

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

材質や固定方法に設けられた細かい規定

 クルマを自分色にカスタムするのが、当たり前の趣味として定着した現在。しかし違法と合法の境界線が分からないモノも多く、じつは違法だった、なんてケースも少なくない。というワケで意外に知らない法的にアウトなカスタムを紹介しよう。

取り付ける場所にルールがあるドライブレコーダー

 まず初めにココ数年でイッキに広まった「ドライブレコーダー」の取り付け位置から。ルームミラーやダッシュボード上に装着するタイプもあるが、一般的に多いのはフロントウインドウに貼り付けるもの。

 その際、じつは『前面ガラスの上縁であって、車両中心線と平行な鉛直面上のガラス開口部の20%以内』と、明確な規定が設けられている。分かりやすくいうとフロントガラスの上で端から20%の範囲のみとし、中央や下のほうはすべてNGになるってこと。これは車検のステッカーも同じなので覚えておこう。

 

ヘッドライトの色、平成18年以降の生産車は要注意

 フロントまわりでは「灯火類」にも要注意だ。例えば、ヘッドライトの色は平成18年に行なわれた保安基準の改正により、以前の『白色または淡黄色』から『白色』に変更された。昔は純正でイエローのヘッドライトを持つクルマもあったが、改定された以降に生産されたクルマ(平成18年以降)で同じことをやると違反になるので気をつけたい。 なお、改定前の生産車は適用されることはないので安心を。雨や霧のときに見やすいと人気のイエローバルブだけに、もっともな理由はあるのだろうけどちょっと残念な改定だ。

 

ローダウン車両は注意したいフォグランプの位置

 続いては「フォグランプ」。コチラの色は『白色または淡黄色』となり、取り付け位置は『前部霧灯・取付要件』でかなり細かく規定される。簡潔にいえばヘッドライトと同じかそれより低く、かつ地面から250mm以上の位置でなければならない。 特に注意して欲しいのがローダウンしたクルマ。純正の車高なら250mm以上という基準を満たしても、車高を下げればフォグランプの位置も下がる。なので順番としてはローダウンが先、それからフォグランプを装着というのが失敗しない方法だろう。

 

家族に人気のモニター、ヘッドレストタイプは注意

 再び室内に戻って子供や同乗者に人気の「ヘッドレストモニター」。コレが原因で違反キップを切られるケースは少ないと思われるが、車検は基本的に通過できないと考えたほうが無難だ。理由は事故で後ろに座っている人が衝突する可能性が高く、モニターの枠や画面のように”割れることで人を傷付ける可能性がある素材”が使われているから。

 インターネットでは「車検対応の書類が付いたヘッドレストモニターがある」との意見もあるが、以前ならともかく最近は車検を問題なくクリアしたという話は聞かない。やはり、天井から吊り下げるタイプの「フリップダウンモニター」やステー固定タイプがオススメ。どうしてもヘッドレストモニターにこだわりたいならば、車検に備えて純正のヘッドレストは必ず保管しておくように。

 

車中泊に便利なカーテン、前席は”NG”の可能性あり

 最後は車中泊なら必須といえる「カーテン」だ。走行中の使用に関しては、後部座席の窓やリヤウインドウに関してはまったく問題ないが、フロントの3面は視界を妨げてしまうとの理由から禁止されている。特定の条件を満たせば大丈夫な例もあるものの、カーテンが窓ガラスに触れないよう取り付けされている、運転席の背もたれよりもカーテンが前に出ないなど、現実的にはちょっと不可能といえるモノばかりだ。

 なのでフロントはカーテンで遮光やプライバシーを保護するのではなく、写真のような”簡単に取り外しできる”タイプのサンシェードを活用するようにしたい。

 

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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